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冬は痔に注意!? 専門医が教える「カイロ」の意外な使い方

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2017/12/06 07:47 ウェザーニュース

寒さもあり、全身の血行が悪くなりがちな冬は、痔の大敵です。苦しまないための予防と治療法を、肛門疾患を専門とする草間かほるクリニック院長(東京麻布十番)に聞きました。

痔になりやすい人とは

「寒い冬には肛門の近くで鬱血が起きやすくなりますが、なかでも同じ姿勢を長時間取り続けなければならない人は要注意です。同じ姿勢でいると、全身の血行が悪くなって、あわせてお尻の血行も悪くなります」(草間香院長)

「肛門カイロ」の方法

「痔の予防と改善にやるべきこととは『血行をよくする』『よい排便習慣を身につける』です。なかでも血行をよくするという点で、私が患者さんにおすすめしているセルフケアの方法が『肛門カイロ』です」(草間香院長)

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●カイロの上に座る(座り仕事の多い人向き)→椅子の上にカイロを置いて座ります。

●下着やタイツの上からカイロを貼る(立ち仕事が多い人向き)→低温ヤケドを防ぐため、下着を数枚重ねて着用します。肛門の位置を確認してその上から貼ります。

※どちらの場合も熱すぎると感じたらカイロを外すこと。

「肛門カイロ」の効果

「カイロの温熱効果で、患部の血行が促され、痛みなどが軽減されます。なかには1~2日で効果が現れる人もいます。通常は痔の手術をした患者さんに、痛み止めのお薬を処方しているのですが、術後に肛門を温めたところ、薬を飲まずに済むケースもあるぐらい効果があります」(草間香院長)

参考資料など

草間かほるクリニック http://www.kahoru-kk.com/