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今夜はスーパームーン!

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2017/12/03 11:14 ウェザーニュース

満月の瞬間は日付が変わって4日の0時47分のため、カレンダー上では4日が満月となりますが、真ん丸な満月を観測できるのは今夜です。

いつもより一際大きく、そして明るく輝くスーパームーンをぜひお楽しみ下さい。
>>あなたのエリアの天気は?

今夜は2017年で最も大きい満月

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図は今年最も小さい満月と、今夜見ることができる最も大きい満月を比較したものです。こうして見ると、その差は一目瞭然!同じ月でもこんなに大きさが違います。

NASA(アメリカ航空宇宙局)によると、今夜の月は地球との距離が近く、いつもより大きく見えるスーパームーンで、最も小さい満月と比べて約14%大きく、約30%明るく見えると言われています。

ただ、実際の空では図のように並べて比較することが出来ないため、その大きさを実感することは非常に難しいと言えます。

スーパームーンとは?

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スーパームーンとは、もともと天文学の用語ではなく占星術の用語で、明確な定義はありません。

NASAがウェブサイトで紹介したことから一般に広まったものですが、その定義は曖昧で、概ね月と地球との距離が36万km以内となって、大きく見える満月をスーパームーンとしているようです。

またNASAは、今夜(2017年12月4日)と、2018年1月2日、1月31日に観測できる満月は3回ともスーパームーンで、1月31日は皆既月食が起きると発表しています。

スーパームーンの大きさを実感するには?

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空に浮かぶ月を見るだけでは、その大きさを実感するのが難しいスーパームーン。

そこでオススメなのが、月が昇ってくる時を狙うこと。

月が昇ってくる時は、まだ月の近くに山やビルなどの比較対象があり、スーパームーンの迫力がよくわかります。月は1時間に約15°程度昇るので、月の出の時間から1〜2時間前後が建物と比較しやすいと言えます。

今夜の天気は?

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西日本〜東日本にかけて広く高気圧に覆われるため、バッチリとスーパームーンを観測できそうです。

北日本は日本海側を中心にどんより雲に覆われて、今夜は月を見るのが難しい空模様となりそうです。

九州南部や南西諸島は雲が広がりやすいものの、時折晴れ間の出る時間もあるため、雲の隙間から輝く月を見ることができそうです。

参考資料など

NASA(https://science.nasa.gov/science-news/news-articles/a-supermoon-trilogy)
国立天文台(https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/12-topics01.html)