国際的に単位を揃える
なぜ単位が変わったのかというと、国際単位系では気圧の単位が「mbar」ではなく、「hPa」だったからです。「国際単位系」は国際的に各種の単位を揃えようと1954年に国際度量衡(どりょうこう)総会で決めたものですが、日本の気象業界では長年の慣習で「mbar」を使っていました。
気圧以外では、重さの単位「g(グラム)」や長さの単位「m(メートル)」も国際単位系です。日本が使い続けてきた尺貫法(1尺=30.303cm、1貫=3.75kgなど)は1958年末限りで廃止されています。
気圧以外では、重さの単位「g(グラム)」や長さの単位「m(メートル)」も国際単位系です。日本が使い続けてきた尺貫法(1尺=30.303cm、1貫=3.75kgなど)は1958年末限りで廃止されています。
「hPa」は3代目
気圧の単位をさらに遡ると、日本は気象台創設以来、「mmHg(ミリ水銀柱)」を使っていましたが、戦後すぐの1945年12月15日に「mbar」へ切り替わっています。つまり、「hPa」は3代目の気圧単位ということになります。
ちなみに、米国では今も気圧の単位は「mbar」を使っています。国際単位系を気にせず、気温は「℉(華氏)」、長さは「f(フィート)」や「マイル(ml)」など独自の単位系を利用し続ける米国らしいですね。