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インドネシア バリ島
アグン山 火山灰の影響で国際空港も閉鎖に

2017/11/29 12:31 ウェザーニュース

インドネシア中部 バリ島の東部にある火山、アグン山の活動が活発になっています。

今月21日には1963年以来となる噴火が発生しました。一度はおさまりましたが、日本時間25日18時20分に噴火が再開し、現在も連続噴火が継続しています。27日朝6時の時点では噴煙は海抜約9000m(火口縁上約6000m)に達しました。29日10時現在、噴煙高度は海抜約6100mに下がり、南側に噴煙が漂っていると思われます。

国際空港も閉鎖


バリ島にあるデンパサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)方面にも降灰し、11月27日8時15分から11月30日8時まで空港が閉鎖が発表されています。スラバヤ・マカッサル・クパン、ロンボクなど各空港に目的地を変更する見通しが発表されています。

最高警戒レベル4を発表

インドネシア火山地質災害防災センター(CVGHM)は27日朝、国民向けの警戒レベルを4段階中最高警戒レベルの4・Red(Awas)に引き上げました。火口から半径8km圏内と、1963年の噴火で火砕流や泥流の被害にあった北~北東、東南~南~南西側の10km圏内以内への立ち入りを規制、避難勧告を出しました。

またCVGHMは、航空向けカラーコードについても、4段階中最も上のランクであるRedの発表を継続。
多量の火山灰が大気中に放出されているため、エンジンの出力停止など航空機の運航へ重大な影響を及ぼす恐れがあります。
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今後の噴煙の広がりは?

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ひまわり8号 衛星画像 29日12時頃
ひまわり8号の衛星画像には、アグン火山から南西側や南側に向けて、茶色い噴煙が映っています。
29日9時現在、アグン山頂上空は北東風のため、南西側に噴煙は広がっています。ただ、このあと山頂直上はだんだんと北寄りの風となるので、噴煙は南に流れていく予想です。
しばらくデンパサール方面に向かってしまうので影響が長引きそうです。
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