facebook line twitter mail

インドネシア バリ島
アグン山の活動が活発に 噴煙火口上4,000m

2017/11/26 10:35 ウェザーニュース

インドネシア中部 バリ島の東部にある火山、アグン山の活動が活発になっています。

今月21日には1963年以来となる噴火が発生し、警戒が続けられていましたが、昨日25日夕方過ぎには噴煙高度が海抜7,000m(火口縁上約4,000m)を突破。
その後、一旦噴煙は低くなったものの、今朝になって再び海抜7,000m以上(火口縁上約4,000m)にまで噴煙を上げているものとみられます。

警戒レベル3を継続発表

インドネシアの火山地質災害防災センター(CVGHM)は、国民向けの警戒レベルを4段階中レベル3のOrange(Siaga)として発表を継続しています。

またCVGHMは、航空向けカラーコードについて、4段階中最も上のランクであるRedを発表しました。多量の火山灰が大気中に放出されているため、エンジンの出力停止など航空機の運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあるためです。

box1
ひまわり8号 衛星画像 26日9時50分
噴煙は南東方向に流れており、ひまわり8号による観測でもその様子が捉えられています。

バリ島最大の都市であるデンパサールは、アグン山の南西方向に位置しているため、今のところ国際空港等への直接的な影響は出ていません。今後もしばらくは南東方向に噴煙は流れると見られます。
ただ、継続的に噴煙を上げており、さらに大きな噴火に移行するか、噴煙がデンパサールに向かう流れに変化しないかなどが注目されます。

■ ウェザーニュース記事一覧