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秋田県の雨雲レーダーに映る 謎のドーナツ型の正体は?

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2017/11/18 16:29 ウェザーニュース

雨雲や雪雲の動きが気になる中、18日(土)15時頃のレーダー画像をみると、秋田県付近では、奇妙なドーナツ型が見られます。このレーダーにみられる現象を、「ブライトバンド」と呼びます。

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ブライトバンド現象とは?

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この現象、一言で言うと「雨雲レーダーが雨雲に過剰に反応してしまっている状態」になります。

雨雲レーダーは通常、雨粒や雪の結晶などに反応して、雨雲を描きます。一方でブライトバンドは、回転するレーダーが上空で雪から雨に変わっている部分(融解層)をとらえたときに発生する現象です。

粒子の大きさ、落下速度が変化することで、レーダーの反射率が急増するために発生すると言われています。

ブライトバンドが見えた時の3つのポイント

1.強い雨が降っているとは限らない
あくまでもレーダーが強く反応しているため、リング状の雨雲の下では必ずしも強い雨が降っているとは限りません。

2.山では雪傾向になる
この雨雲が出ているという事は、上空は雪になっている証拠。標高の高い山では、雪が降る可能性が高くなります。

3.季節の境目に表れやすい
このリングが見られるのは、秋→冬、冬→春の季節の変り目が多いそうです。

今後、レーダーを見る際のひとつの豆知識としてご参考ください。

北日本では荒れた天気が続きます。今後の雨や雪の降り方にはご注意ください。