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七十二候【熊蟄穴】冬眠中でも熊出没注意!

2017/12/12 07:27 ウェザーニュース

12日からは、七十二候「熊蟄穴(くまあなにこもる)」。
この時期は、熊たちが寒い冬を乗り越えるために、穴にこもる頃とされています。

「じゃあ、今山に行っても熊に会う心配はないね!安心♪」

…なんて思ってはいけません。今回は知られざる熊の秘密をご紹介します。

冬でも油断大敵

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熊が冬眠する時期は、12月~4月と言われています。
ただし、個体差や生息している場所、さらには周辺の食料状況によって、だいぶばらつきがあるようです。

また、熊は冬眠中の眠りが浅く、ちょっとした刺激で起きだすことがあるとのこと。冬でも熊に遭遇する確率はゼロとは言えません…。

岩の隙間や木の根元には近づかない!

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ツキノワグマが冬の間こもる穴には、自然にできた岩の隙間や木の根元の穴、樹洞などがあります。

先ほど説明した通り、熊はちょっとした刺激でも眠りから覚めてしまうので、上記の場所には近づき過ぎないよう心がけてください。

冬眠明けは事故多発

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冬眠前の準備期間(9月~11月)は、危険な時期として認識されていますが、それ以上に警戒しなければならないのが冬眠明け。

メスの熊は冬眠中に子供を産むため、出てくる時には子連れになっています。
母熊は本能的に子熊の危険を感じて人間を攻撃してくる恐れもあるため非常に危険です。
さらに、冬眠明けは食べものを求めて活発に行動するので、注意が必要なんです。

アウトドアが趣味で、山や森によく出向くという方は、熊についての知識をある程度深めた上で行くことをおすすめします。

参考資料など

【参照・参考元】
環境省「クマに注意ー思わぬ事故を避けようー」,<https://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5-4a/kids/full.pdf>
岩手県田野畑村ホームページ「冬眠明けのクマに注意しましょう!」,<http://www.vill.tanohata.iwate.jp/docs/2015072800180/>
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン
(WWFジャパン)「シリーズ:クマの保護管理を考える(7)クマの冬眠の謎にせまる」,<https://www.wwf.or.jp/activities/2012/05/1065631.html>