スマホの使いすぎが症状悪化に拍車
気温や湿度の変化も要注意
気象病は気圧だけでなく気温や湿度も影響すると、気象病外来を始めた医師の久手堅さんは語る。
「湿度が高いと夏の熱中症のリスクを高めますし、これからの季節なら寒暖差は体調不良を招きやすくなります。前日より気温が5℃下がると、冷え性、アレルギー、ぜん息、頭痛、めまい、肩こりなどを発症したり悪化したりします」
「湿度が高いと夏の熱中症のリスクを高めますし、これからの季節なら寒暖差は体調不良を招きやすくなります。前日より気温が5℃下がると、冷え性、アレルギー、ぜん息、頭痛、めまい、肩こりなどを発症したり悪化したりします」
治療は薬剤と生活指導
気象病はどう治療するのか、久手堅さんが解説する。
「低気圧で頭痛や関節痛、肩こり首こりなどの症状が悪化する人なら、薬物療法として抗めまい薬、漢方薬、ビタミン剤などを処方しますが、姿勢が悪くて症状がひどい人が多いので、生活指導や運動指導を行います」
「姿勢が悪くなる原因のひとつがスマホの使いすぎです。片手に持ったスマホを覗き込みながら操作すると、体がゆがみ、首の筋肉に負担をかけ、それが自律神経の不調を招きます。スマホの長時間使用からくる自律神経の不調は、検査では説明できないような症状を多々引き起こすのです」
「低気圧で頭痛や関節痛、肩こり首こりなどの症状が悪化する人なら、薬物療法として抗めまい薬、漢方薬、ビタミン剤などを処方しますが、姿勢が悪くて症状がひどい人が多いので、生活指導や運動指導を行います」
「姿勢が悪くなる原因のひとつがスマホの使いすぎです。片手に持ったスマホを覗き込みながら操作すると、体がゆがみ、首の筋肉に負担をかけ、それが自律神経の不調を招きます。スマホの長時間使用からくる自律神経の不調は、検査では説明できないような症状を多々引き起こすのです」
気象病の患者は1000万人!?
「医療機関を渡り歩いても良くならなかった人も、私のクリニックで1、2回診療しただけで半数以上が改善しています。気象病患者は一説に1000万人いると言われていますが、診療できる医療機関は私のクリニックを含めて全国に数軒だけです」(久手堅さん)