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道路が凍る温度って?

2017/11/25 06:30 ウェザーニュース

寒さが増すに連れ、特に北国で気になるのが路面凍結ではないでしょうか。

路面凍結の怖さ

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登山で氷上を歩くなら、アイゼンやスパイク付きの靴を用いますが、日常生活ではなかなか揃えるのは難しいですよね。自動車や自転車も、専用タイヤなどの装備は、雪国以外ではなかなか揃っていないもの。

そんな状況では、坂道やカーブはもちろん、平地の走行もままなりません。ブレーキも効きづらく、大事故に繋がる恐れもあります。

では、そんな危険な路面凍結は、どのような状況で起こるのでしょうか。

道路が凍る温度って?

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撮影:東京都日野市(2016/11/25)
路面凍結は「地面が濡れている」状況で「路面温度が0度以下になっている」ときに起こります。

この「地面が濡れている」というのは、雨が降った後はもちろんのこと、地表が冷やされて霜が降りる、除雪された雪が解けて道路に流れだすなど、直前の天候だけでは分からないことがあるため、注意が必要です。

また、気温にも注意ポイントがあります。

路面温度が0度以下になっている」というのは(最低)気温が氷点下と同義ではありません。
というのも、アスファルトなどは大気中よりも熱が逃げやすい性質があるため、気温よりも低くなる場合があり、0度以下でなくても路面が凍結してしまうんですね。

こんな場所は要注意!

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車の運転では、特に注意なのが風通しのよい橋の上トンネルの出入り口付近日陰の道路です。

風通しのよい橋の上は、地面が保温の役割を果たしてくれず、風によってさらに冷やされるため、非常に気温が下がりやすく凍結しやすいと考えられます。

一方、トンネル内は雨や雪がなく凍結リスクが少ないですが、トンネルの出入り口付近は急に路面状況が変化するため、要注意です。

万全の対策を

歩行の際はスパイク付きの靴、車を運転する際はスタッドレスタイヤなど、専用の装備がオススメです。

また、運転時は
・「急発進」「急ブレーキ」「急ハンドル」は避ける
・しっかり車間距離をとる
・無理せず譲る
・(ペダル誤操作につながるため)靴底に詰まった雪に注意する
などもポイントになります。

もちろん、危険な状況での外出は避けたほうが良いですが、やむを得ない時は、出来る限り事前に対策をしてお出かけください。