正体は”カルマン渦”
拡大してみると、渦がよくわかります。
これは”カルマン渦”と呼ばれるもの。山がある島の風下にできる、左右から渦を巻いた状態の雲です。
今回は韓国のチェジュ島の後ろ側だけではなく、鹿児島県の屋久島の後ろ側でも見られました。カルマン渦の渦巻きが二つ見られることは珍しく、一年に数回あるかないかのこととなります。
これは”カルマン渦”と呼ばれるもの。山がある島の風下にできる、左右から渦を巻いた状態の雲です。
今回は韓国のチェジュ島の後ろ側だけではなく、鹿児島県の屋久島の後ろ側でも見られました。カルマン渦の渦巻きが二つ見られることは珍しく、一年に数回あるかないかのこととなります。
発生の仕組み・条件
上空の低いところを流れる風(→)が、山頂を越えず山にぶつかり、後ろに回り込みます。山のすぐ後ろは風の流れがほとんどなく、両脇から回り込んだ風が巻き込むように山の後ろ側に入り込むため、淀むように雲の渦ができるのです。
周辺の風向きがある程度そろっていて、西高東低の冬型の気圧配置の時など、海水温と空気の温度差が大きくなり雲が発生する時などに見られます。
周辺の風向きがある程度そろっていて、西高東低の冬型の気圧配置の時など、海水温と空気の温度差が大きくなり雲が発生する時などに見られます。
今日の場合は?
今日は西高東低の冬型の気圧配置となり、上空には寒気も流れ込んでいて、東シナ海では雲が次々と発生していました。
東シナ海上空1500m付近の気温は6℃~9℃、海面水温はチェジュ島の南側で22℃~23℃、屋久島近海は27℃前後となっています。
さらに上空の低いところでは北寄りの風が吹き、チェジュ島にぶつかって、雲が渦巻き状になったと考えられます。
カルマン渦は海上にできることが多いため、なかなか地上から目視することは難しいですが、衛星画像ではその様子をしっかり捉えていたようです。
東シナ海上空1500m付近の気温は6℃~9℃、海面水温はチェジュ島の南側で22℃~23℃、屋久島近海は27℃前後となっています。
さらに上空の低いところでは北寄りの風が吹き、チェジュ島にぶつかって、雲が渦巻き状になったと考えられます。
カルマン渦は海上にできることが多いため、なかなか地上から目視することは難しいですが、衛星画像ではその様子をしっかり捉えていたようです。