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なかなか進路が定まらない台風22号
世界13機関の進路予想は?

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2017/10/27 04:35 ウェザーニュース

日本に向かって接近中の台風22号。なかなか進路が定まらず、台風の中心が70%の確率で入ると予想される「予報円」がかなり大きくなっています。

その理由は?

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各気象機関の予想でもバラバラ…

こちらは、6カ国(日本、米国、豪州、香港、韓国、英国)、1エリア(欧州)の合計13の気象機関が予想した、今回の台風22号の予想進路です。

沖縄付近まではほとんどの予想は似ていますが、その先の進路は日本に上陸するものもあり、かなり日本から離れたところを通るものもあり、様々となっています。
また、「方向」だけではなく、「速度」についても、いろいろな予想があり、似たような方向に進んでも、タイミングが1日前後違うものも見られます。

気象予測モデルとは?

この先、大気がどう変化していくのかを計算するのが気象予測モデルです。

まず、現在どんな状況になっているのかを測り、それをもとに計算をしていきます。
実は気象機関によって「現在」を測るためのデータが異なっていたり、計算の仕方が異なっていたりします。また、計算をする、縦×横×高さのきめ細かさ(水平方向と鉛直方向の解像度)が異なります。

最初は誤差が小さくても、先の時間になればなるほど、予測の誤差が積み重なり、機関ごとに大きく異なる予測結果が導き出されます。

いつごろ進路は定まる?

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この先の台風の進路は、
・太平洋高気圧の勢力(どれだけ西側に張り出すか)
・上空を流れる偏西風(強い風の流れがどのくらい南に下がるか)
の位置関係が決め手となります。

いまの各機関の進路予想では、沖縄付近を通る28日(土)前後になると、右側(東側)に曲がったあとのスピードや進路がおおむね定まってくると予想されます。

日本への影響は?

沖縄や奄美では、台風がかなり近くを通るので、暴風や高波、大雨に警戒が必要です。

西~東日本太平洋側では、どれだけ近づくかによって、雨や風の強さが変わってきます。また、台風のスピードのブレ幅も大きいので、影響が出るタイミングや期間も大きく変わってきます。

どのコースを通ったとしても、海上ではうねりや高波に注意が必要です。
>>詳しい都道府県ごとの影響は?

それまでの間も、こまめに最新の台風情報を確認して、被害を出さない、少なくするためにも、早め早めの対策を取るように心がけてください。
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