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ゲリラ雷雨、振り返り調査2017

2017/10/25 12:18 ウェザーニュース

10月1日~6日の期間、ウェザーニュース会員を対象に、今夏のゲリラ豪雨・雷雨を振り返る調査を実施。全国7,301人の方から回答いただきました。

今夏の印象は「少ない」

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ゲリラ雷雨の発生回数の印象について、“多かった”“少なかった”“いつも通り”から回答していただいたところ、この夏はゲリラ雷雨が“少なかった”と感じている割合が半数を超え(55.2%)、“多かった”と感じたのは17.7%に留まりました。

◆断トツで“少なかった”と感じたのは宮城県
“少なかった”と感じた割合を見ると、宮城県は80.0%と断トツで多い結果となりました。
実際、宮城県は“やませ”の影響で曇りや雨の日が多く、仙台市では7月22日~8月26日の36日間連続で雨が降り、統計開始以来、6月~9月の降水連続日数記録を更新。発生回数は19回(昨年比0.2倍)と少ない結果となりました。

◆“多かった”TOPは秋田県
ゲリラ雷雨の発生回数が“多かった”と感じた方が最も多いのは秋田県(44.4%)でした。ただ実際の発生回数は、秋田県は60回(全国25位・昨年比0.7倍)と、少ない地域でした。

秋田県は、大雨による影響が大きかったため印象が強まった可能性があります。8月22日〜25日には、大曲で1時間に43.0ミリを観測し雄物川が氾濫、日本三大花火大会の一つ“大曲の花火”も一時開催が危ぶまれました。

印象に反し「遭遇率は7割超え」

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一方、「この夏、ゲリラ雷雨に遭遇した?」と質問したところ、全国の71.9%が“遭遇した”と回答。最も多いのは富山県88.9%、次いで栃木県83.2%、秋田県81.5%でした。

4人に1人は「ずぶ濡れ」

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ゲリラ雷雨に“遭遇した”方に、「ゲリラ雷雨に遭遇してずぶ濡れになった?」と伺ったところ…4人に1人(26.5%)がずぶ濡れに“なった”と回答しました。

ゲリラ雷雨が“少なかった”印象の割に、多くの方が突然の雷雨に見舞われた夏となりました。

ヒョウ被害TOP3は関東

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農作物や建物などに深刻な影響をもたらすこともあるヒョウの被害について伺ったところ、ヒョウに降られた方は全国平均で12.1%に。

全国1位は栃木県(35.3%)、2位は東京都(27.0%)、次いで茨城県(18.4%)と、関東が上位を占める結果となりました。

もともと関東北部は内陸の気温上昇により、ヒョウをもたらす積乱雲が発生しやすいという地域特性がありますが、今夏は寒気の影響により東京都内でもアラレやヒョウが降るなど、激しい雷雨となり、7月18日は大きなヒョウの報告が相次いで寄せられました。

5人に1人が想定外の出費

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出費1位は東京都

ゲリラ雷雨に“遭遇した”と回答した方に、「この夏、ゲリラ雷雨による想定外の出費は?」と質問してみました。

結果、5人に1人(17.6%)は何らかの出費があったことが分かりました。都道府県別に見ると、1位は東京都(25.1%)で、次いで山口県(25.0%)、大分県(24.0%)となりました。

傘を購入して出費が約8割

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出費の具体的な内容を伺ったところ、全国で最も多かったのは“傘を購入”が77.9%、次いで“タクシーを利用”が31.3%、少数ではあるものの“家屋の修理”“車の修理”“ケガによる通院”の回答もあり、被害を受けた方も見られました。

想定外の出費で全国1位の東京都では“傘を購入”が最も多くなっていましたが、大都市では電車やバスなど公共交通機関を主な移動手段としている人が多いため、傘の使用・購入頻度が高いのかもしれません。
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