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1等星は6等星の100倍!?星たちの明るさを徹底比較

2017/11/02 05:31 ウェザーニュース

寒い季節は苦手…という方もいると思いますが、秋・冬は星がキレイに見えるという楽しみがあります。

これから紹介する星の豆知識を知った上で夜空を見上げれば、楽しさもグッと増すはずです!

星の明るさを表す等級と等星

星の明るさを表すものとして、等級と等星があります。
等級とは、星の明るさを表す尺度のこと。もう一つの等星は、明るさによる星の呼称です。

等星という大きなくくりの中に細かな等級があるというイメージなので、同じ等星の星でも等級はそれぞれです。

1等星は6等星の100倍!

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等級も等星も、数字が小さいほど明るくなります。
肉眼でぎりぎり見えるとされている6等星よりも5等星の方が2.5倍明るく、望遠鏡がなくてもハッキリ見える1等星と6等星では、なんと1等星の方が100倍も明るいんです!

1等星の明るさを比較

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情報元:宇宙のしくみ
最初に、同じ等星の星でも等級はそれぞれと言いましたよね。では試しに、1等星の星を例に明るさを比較してみましょう。

1等星の中でも1番明るいと言われているのが、-1.5等級のシリウス。しかし、これはあくまで見かけ上の明るさ(実視等級)の話です。

実視等級の場合、地球から8.6光年のシリウスと地球から約1400光年のデネブでは距離の近いシリウスのほうが当然明るく見えてしまいます。

そこで、全ての星を地球から32.6光年の距離に置いた時の明るさ(絶対等級)で比べると…

シリウスは1.4等級、デネブは-7.2等級とデネブの方が圧倒的に明るいということになるのです。

1等級以上の星を探してみよう

たくさんの星がある中で、1等級以上の星はたったの21個しかありません。そんな意外にも少ない1等級以上の星たちをゆっくり探してみるのも楽しいかもしれませんよ。

参考資料など

【参考・参照元】
AstroArts「恒星」https://www.astroarts.co.jp/alacarte/kiso/kiso04-j.shtml
高柳雄一(2010)『宇宙のしくみ』主婦の友社.
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