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【台風21号】高潮に警戒
被害を助長する3つの要因

2017/10/21 10:09 ウェザーニュース

現在、日本に向かって台風21号が北上中。台風が接近するエリアでは、高潮被害に警戒が必要です。

吹き寄せ効果と吸い寄せ効果

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台風が接近する際、「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」により、高潮被害が発生する恐れがあります。

【吸い上げ効果】
台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がる現象。外洋では気圧が1hPa低いと海面が約1cm上昇するといわれています。

【吹き寄せ効果】
海水が風によって海岸に吹き寄せられて海面が上昇すること。特にV字形の湾では、奥へ狭まる地形によって海面上昇が助長させるため、特に海面が高くなります。

被害の恐れが高まる3つの要因

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台風接近にくわえ、そもそも次の3つの要因でいつも以上に高潮被害が拡大する恐れがあります。

1)秋は1年で最も潮位が高い
2)10月20日は大潮で潮位変動が大
3)黒潮大蛇行で潮位が上昇

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この事から、現在予想されている進路をとった場合(B)、吸い上げ効果+南からの吹き寄せ効果により、うねりによる影響が大きくなります。
仮に、台風が房総沖など東寄りのコースにそれた場合(A)、直撃コースに比べると被害は小さいと考えられますが、黒潮の反流や東や南からの風でうねりもあり、油断は出来ません。

台風接近による海面上昇と満潮時刻が重なる時間帯は特に危険です。
ハザードマップなどで浸水のリスクが示されているエリアでは早めに避難して、安全を確保してください。

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