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台風の大きさと強さは風によって決まる

2018/08/16 13:35 ウェザーニュース


台風が発生した時、テレビなどで「超大型台風」や「猛烈な台風◯号」などと表現されることがありますが、超大型や猛烈な、とは具体的にどのくらいの強さや大きさなのかって想像がつきますか?

超大型は日本列島がほぼ覆われる!?

台風の大きさは、大型と超大型の2種類に分けられます。
大型台風は、風速15m/s以上の「強風域」の半径が500km〜800km未満のものを指します。
そのさらに上をいく超大型は、「強風域」の半径が800km以上。

上の図は、それぞれの台風を日本列島と比較したもの。
超大型ともなると、日本がほぼ覆い隠されてしまいます。

猛烈な台風は最大風速54m/s以上

台風の強さは、中心付近の最大風速によって図のように3段階になっています。

一つの基準として、「暴風域」の基準となる風速25m/s以上になると立っていられず、通常の速度での車の走行も困難になります。
そう考えると、どれだけ強い勢力なのかが想像しやすいと思います。
また、瞬間的にはそれ以上の暴風が吹く恐れもあります。

猛烈な台風ともなれば、多くの建物の屋根が壊れ、海岸線の近くでは洪水が発生すると言われています。

雨の強さに要注意

ここで一つ注意してほしいことがあります。
台風の強さや大きさは、風と密接な関係があるため、風がどの程度の強さなのかは知ることができます。
しかし、雨とは直接的な関係がないため、台風の大きさや強さからは雨の強さを判断することができません。

つまり「台風の大きさや強さはそこまでではないから、雨もそんなに降らないだろう」という考え方は非常に危険です。
台風が発生した際は、進路・大きさ・強さに加え、雨の降り方にも注目し、早め早めの対策を心がけてください。

参考資料など

【参考・参照元】
気象庁「台風の大きさと強さ」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html
JAXA「台風・ハリケーン強さ比較」http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/data/trmmxge/images/TyphoonLevel.pdf