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【新燃岳】火山ガス放出量急増
2011年の本格的なマグマ噴火時以来

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2017/10/16 08:08 ウェザーニュース

活発な噴火活動を続けている霧島連山の新燃岳で、火山ガスの放出量が急増していることが気象庁の調査によりわかりました。

放出量が2日前から約8倍に

 気象庁によると、15日に実施した現地調査で、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり11,000トン(前回13日1,400トンから約8倍)と急増。

 火山ガスの放出量が1日あたり10,000トンを超えたのは、2011年1月の本格的なマグマ噴火時以来とのこと。

 また、火山性微動も継続しており、振幅も本日午後から更に大きくなっています。

警戒エリアを火口から2km⇒3kmに拡大

 これらのことから、気象庁は今後、更に噴火活動が活発になる可能性があるとして、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒するよう呼びかけています。噴火警戒レベルは3(入山規制)が継続されています。

 以下の市町村では、火口周辺で警戒をしてください。

宮崎県:小林市、高原町
鹿児島県:霧島市

16日(月) 火山灰の拡散予想

14日15時05分に発生した噴火が、16日(月)9時現在も継続している模様です。
今日は、火山灰が北西〜北東方向へ流れる風向きとなります。このため、引き続き降灰は主に宮崎県〜熊本県方面へ流れる可能性があります。

防災上の警戒事項

・火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。

・噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

・風下側では火山ガスにも注意してください。また、地元自治体等が発表している火山ガスの情報にも留意してください。

・爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。
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