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【楓蔦黄】秋の主役が色づき始める季節

2017/10/16 17:32 ウェザーニュース

2日からは、七十二候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」。モミジやツタが色づいてくる頃とされています。

モミジとカエデの秘密

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皆さんはモミジとカエデの違いってご存知ですか?
実は植物の分類学上、カエデもモミジも同じカエデ科カエデ属の植物で、明確に区別されていません。

「じゃあモミジもカエデも結局一緒?」
結論から言うとそういうことになります。「○○モミジ」と呼ばれる樹木はカエデの一種です。

また、モミジとカエデを区別しているのは日本だけで、外国ではカエデ属の植物を全て「maple」と呼んでいるようです。

名前の由来

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カエデは、葉の形がカエルの手に似ていることから「カエルデ→カエデ」となまって、その名が付けられたと言われています。

一方、モミジは「もみづ」という動詞に由来しています。もみづは、草木の葉が赤色または黄色になること。
そこから派生した「もみぢ」という名詞は葉が色づく様、または、紅葉そのものを指すようになりました。

つまり、モミジは特定の植物の名称ではなく、もともとは現象の名前だったわけです。

蔦の紅葉

木々の紅葉も素敵ですが、フェンスや家の外壁を鮮やかに彩る蔦の葉も、紅葉した姿は非常に魅力的です。
ただ、全ての蔦が赤く色づくわけではありません。

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蔦の種類

秋になると美しく紅葉するのは「夏蔦」というもの。
冬の落葉時には、先に葉の部分だけが落ち、そのあと残った茎が落ちるというのが特徴です。

一方、冬になっても落葉せず、常に緑色のものを「冬蔦」といいます。育つ環境によっては赤みを帯びてくるものもありますが、ほんの少し色づく程度で、夏になれば色が戻るようです。

参考資料など

【参照・参考元】
もみじかえで研究所「もみじとかえでの違い」https://www.momijikaedelab.jp/カエデ属調査研究報告/もみじとかえでの違い/
水原秋桜子(1989)『俳句歳時記植物(春)』保育社
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