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【火山情報】霧島 新燃岳 噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引上げ

都城市からの様子(10月5日12時25分頃)
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2017/10/06 03:47 ウェザーニュース

5日(木)23時35分、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、霧島山(新燃岳)に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表しました。
火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

新燃岳では今年5月26日に、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったとの理由で、噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)に引き下げられていましたが、約4ヶ月半ぶりに噴火警戒レベルが再び引き上げられました。

火山の活動状況

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9/23からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。)
10月5日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、これまでと同様、西側斜面の割れ目付近及び割れ目の下方で噴気と弱い熱異常域を確認しました。

新燃岳では、9月23日頃から火山性地震が増加しており、10月4日から更に増加しています。5日23時までの24時間で87回発生しました。火山性微動は観測されていません。 

これらの地震の増加に伴う地殻変動は認められませんが、GNSS連続観測では、霧島山を挟む基線で2017年7月頃から霧島山の深い場所で膨張する傾向が認められています。

今後の火山活動の推移に注意してください。

火山性地震とは

火山性地震とは、火山やその周辺で発生する地震の総称で、地下で何らかの破壊現象が起きて発生すると考えられます。即、噴火につながるとは限りませんが、火山活動の高まりを示す指標のひとつと見られます。

防災上の警戒事項など

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(2011年の様子)3匹のこぶたさん
火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
また、引き続き地元自治体等が行う立入規制等に従ってください。
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