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台風5号 防災上の注意点【大雨編】

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2017/08/05 08:18 ウェザーニュース

台風5号が接近中。台風直撃エリアだけでなく、台風から離れている場所でも大雨の恐れがあります。

奄美

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4日時点の予想降水量(4日午前9時-8日午前9時)

奄美:6日昼頃にかけて暴風雨に最大限の警戒を

台風5号は動きが遅く、4日(金)15時頃からは奄美近海でほとんど停滞。このため、奄美大島では、強い雨が長時間続く状態となります。
暴風雨のピークは5日(土)〜6日(日)昼頃。場所によっては、今回の台風による総雨量が1000mmを超える恐れもあります。奄美の年間降水量の平年値が2837.7mmなので、1000mm降ると、年間の35%に相当します。

奄美では河川氾濫や土砂災害に厳重な警戒が必要です。

※過去の台風類似事例
奄美では、2010年10月20日に、今回の台風5号と似た進路をたどった台風13号と前線の影響により、1日で622mmを観測する大雨となり、島内で多くの土砂崩れや浸水被害が発生しました。

九州〜中国四国

台風の接近により、4日(金)9時〜8日(火)午前9時までに広範囲で降水量が100mmを超える予想です。各地とも、道路冠水や河川増水に注意が必要です。

台風接近前から大雨要警戒エリアも

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4日時点の予想降水量(4日午前9時-6日午前9時)
台風5号は6日(日)夜以降に西日本に接近する予想。ただ、強雨・大雨に警戒が必要なのは、台風が接近してからとは限りません。

今回の台風5号の進路より、紀伊半島・四国・九州の南東斜面は台風接近前から湿った南東風によって雨雲が発生。台風接近前から大雨となる恐れがあります。(上のマップをみても、これらのエリアでは、他の西日本エリアに先行して雨が予想されていることがわかります。)

◆各地の予想雨量
※多い所、4日9時〜8日午前9時まで

・九州:400〜50mm
(南東側斜面中心、特に宮崎県)

・四国:300〜400mm
(南東側斜面中心、特に高知県西部)

・中国:150〜200mm
(西部中心)

・近畿:200〜250mm
(紀伊半島南東斜面:三重県南部・和歌山県南部・奈良県南部)


これらのエリアでは特に、台風接近前から大雨災害に厳重な警戒をしてください。台風への備えはお早めに。

※過去の台風類似事例(宮崎)
今回の台風5号と似た進路をたどった2005年の台風14号の影響で、台風接近前から雨が降り続いた宮崎県では多くの土砂災害や大きな河川の氾濫が発生しました。
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