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【寒蝉鳴】ヒグラシは日暮らし!?

2017/08/01 17:38 ウェザーニュース

12日からは七十二候「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」が始まります。

ヒグラシのくらし

みなさんは寒蝉(“かんせん”または“かんぜみ”)って知ってますか?
ヒグラシやツクツクボウシなど秋に鳴くセミのことを指しています。

セミの声を聞くと、いかにも夏!という気分になりますが、夕暮れ時に「カナカナカナ…」と妙に淋しげな声で鳴くヒグラシからは夏の終わりを感じます。

ではそんなヒグラシの生態ちょっとのぞいてみましょう。

ヒグラシの生態

ヒグラシは、約2ヶ月間の卵期間を経て幼虫になります。幼虫の期間は3年なのに対し、成虫の期間はなんと約1ヶ月。
※セミの幼虫期間は十分に解明されていないため、諸説あります。

さらに、夏の虫にも関わらず暑さに弱く、敵にも狙われやすいことから、1ヶ月という本来の寿命を全うすることは難しいのです。

日差しをしのぐべく

先程、ヒグラシは暑さに弱いとご紹介しましたが、実は強い日差しも苦手です。
そのため、日差しが弱まる夕暮れを待って鳴く様子から「日暮し」とも言われています。

そこで本当に夕暮れが多いのか、6月下旬〜8月頭までの約1ヶ月間に焦点を当て、ウェザーニュース会員の方からのリポートをもとに調査してみました!

結果は…?

リポートを分析した結果、18時台が一番多く、ついで19時台となりました。
「やはりヒグラシは日暮し!」

しかし、グラフを見ると他にも高い割合で鳴いている時間帯が…

実は午前5時頃にも「今ヒグラシが鳴いています!」というリポートが多く寄せられていました。
日差しや気温が落ち着いている早朝も、ヒグラシにとっては活動しやすい時間帯なんですね。

夕暮れと早朝、同じヒグラシの声でも聞く時間帯によって印象が変わるかもしれません。ぜひ聴き比べてみてください。
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