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昨年と今年の大暑、関東の季節感ガラリ(2)

2017/07/24 05:59 ウェザーニュース

では、関東の季節感が昨年と今年で大きく変化した要因は?

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こちらは、関東一都六県の、過去10日間(7/13〜7/22)の雨の降り方と、平均最高気温を昨年と今年で比較したものです。
今年はどの地点も総降水量、降水日数ともに大きく減少しています。

▼最高気温の平均(7/13〜7/22)
     2016年 2017年
水戸  :27.2℃ 32.5℃
宇都宮 :27.9℃ 32.8℃
前橋  :28.7℃ 33.7℃
さいたま:28.9℃ 33.6℃
千葉  :28.3℃ 32.4℃
東京  :28.4℃ 33.2℃
横浜  :28.3℃ 32.2℃

同期間の最高気温の平均地を比較しても、今年の方が5℃前後も高くなっていることがわかります。

やませの影響を受けた2016年の大暑

昨年の大暑の頃の関東は、『やませ』と言われる北東から吹く冷たく湿った風の影響を受けました。湿った空気の流れ込みが続いたことによって総雨量、降水日数が多くなり、また、暑さも控えめとなりました。ちなみに、昨年の関東の梅雨明けは7月29日でした。
この結果、昨年と今年の季節感に大きな差が生まれたと考えられます。

※やませ(山背)とは春から秋に、オホーツク海高気圧より吹く冷たく湿った北東風または東風のことです。やませによって関東、東北では雲が発生しやすく、気温も下がります。

週後半は「夏本番」が加速

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今週中頃までは梅雨前線の影響を受けて、東北南部や北陸などを中心にスッキリしない天気が続きます。
その後は梅雨前線が弱まって全国的に日差しの届く日が多くなり、厳しい暑さは来週末にかけて続く見込み。「夏」を感じる人の割合も増加していきそうです。

すでに西・東日本を中心に熱中症対策が欠かせない毎日ですが、体が暑さに慣れたと思わずに、引き続き万全の対策を行ってください。
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