【クイズ】最近よく聞く!ゲリラ豪雨・雷雨
〜空・自然・季節のクイズをプロが出題〜
2017/07/13 18:33 ウェザーニュース
最近ではすっかりお馴染みになってきた感のあるゲリラ豪雨・雷雨。その名の通り、突発的に、また局地的に起こるため予測が困難と言われますが…少しでもゲリラ豪雨・雷雨の知識を蓄えて、被害や影響を少なくしていきたいですね。
答え合わせと解説はこの下に
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Q1: ゲリラ豪雨・雷雨の原因は?
正解は(1)
豪雨・雷雨をもたらすのは積乱雲です。乱層雲はシトシトと降る雨をもたらしますが、豪雨や雷は起こりません。巻雲は地上に雨をもたらすものではありません。
Q2: 発達した雲のてっぺんにできる「かなとこ雲」。「かなとこ」って?
- 1. 金床という道具に似ている
- 2. 可南都子教授の名前から
- 3. カナトコ半島で見つけた
正解は(1)
金床とは鍛冶や金属加工を行う際に用いる作業台のことでアンビルなどとも呼ばれます。
雲が発達して圏界面(日本の夏で15,000〜16,000m程度)にまで達すると、雲は横に広がり「かなとこ雲」ができます。激しい雷雨をもたらす雷雲にまで発達しているサインです。
Q3: 過去、日本で、1時間に降った雨の量で最も多いのは?
- 1. 61mm/h
- 2. 123mm/h
- 3. 187mm/h
正解は(3)
日本における1時間雨量の歴代最高記録はなんと187mm/h、1982年7月に長崎県西彼杵郡長与町で記録したものです。
187mmの雨を体験したウェザーニュースキャスターは「雨が強くなるにつれて、自分の声が掻き消され、傘に重みを感じ息苦しさすら感じました。実際にこの雨が降った場合には、災害が発生してしまうであろうことも容易に考えられます。」と、その怖さを語っています。
Q4: 雷が光ってから10秒後にゴロゴロと音が聞こえた場合、落雷地点までの距離は?
正解は(1)
雷が見えてから音が鳴るまでの差は、光と音の速度の差です。光速は約30万km/sと言われており、限りなく0秒に近いスピードで目に届きます。一方、音速は約340m/s。つまり、光った10秒後に音が聞こえた場合は、340m/s x 10s = 3400m(3.4km)離れていることになります。
Q5: 雷雨発生時の避難先として正しくないのは?
正解は(1)
雷雨にあったら木の下に避難したくなりますが、木に落雷すると枝や葉、そして地中の根を通して、感電することがあります。もし、木の下に避難する場合は「木の高さと同じくらいの距離に離れる」「木々や葉っぱから2m以上離れる」ことを覚えておいてください。
Q6: 雷がよく発生する場所をなんという?
正解は(2)
繁華街の代名詞として使われる銀座という言葉ですが、夏場に雷が非常に多く発生する北関東のことを雷銀座と言います。宇都宮では年間の雷日数は24.8日間と言われています。
雷には強い上昇気流が必要。山などに風が吹き、空気が上昇することで発生します。
群馬には多くの山地が連なっています。つまり上昇気流が発生しやすい土地と言えます。加えて関東には、太平洋側からの湿った空気が流れ込むため、雷雲の発生につながります。
この雷雲はやがて栃木や茨城が位置する東・南東方向へ移動します。そのため北関東一帯で雷が多くなってしまうのです。
Q7: 「ゲリラ豪雨」という言葉が流行語大賞に選ばれたのはいつ?
正解は(2)
2008年12月1日に行われたユーキャン新語・流行語大賞にて、“ゲリラ豪雨”が流行語大賞トップテンに選ばれ、当社がその受賞者として選出されました。
ただ、ウェザーニュースでは「ゲリラ豪雨」という言葉はしばらく使用していませんでした。というのも、一般に「ゲリラ豪雨」と呼ばれる現象には雷がつきもので「豪雨」よりも「雷雨」の方が状況に即していること、また「豪雨」というほどではないものの予測困難な積乱雲による突発的・局地的雨は起こり得ると考えているからです。そのため、主に「ゲリラ雷雨」という言葉を用いて、情報をお届けしてきました。