facebook line twitter mail

【週刊地震情報】立て続けの震度5弱、総回数も多い水準

top

2017/07/02 12:46 ウェザーニュース

最近一週間の地震回数は前の週に引き続き、60回超を記録しています。6月25日に長野県で発生した地震の余震が増えた影響です。また、7月1日深夜に相次いで震度5弱が発生するなど、震度3以上の地震の多い水準です。(6月26日~7月1日の集計)

1時間の間隔で震度5弱が相次ぎ発生

box0
7月1日23時45分頃、北海道の胆振地方中東部を震源とするM5.3の地震が発生。安平町で震度5弱、札幌市で震度4を観測しました。北海道で震度5弱以上の地震が発生するのは、去年6月16日の内浦湾を震源とする地震以来で、約1年ぶりです。また、今回は札幌市内でも震度4の強い揺れを感じましたが、こちらは去年1月14日以来の浦河沖の地震以来です。2001年以降で見ても、札幌市で震度4以上を観測したのは4回しかなく、深夜の地震ということで、驚いた方が多いのではないでしょうか。

また、そのわずか1時間13分後、2日の0時58分頃には熊本県阿蘇地方でM4.5の地震が発生。産山村で震度5弱を観測しています。熊本地震の活動のひとつと考えられますが、震度5弱の強い揺れは去年8月31日以来で、活動そのものは依然として継続していることがわかります。

今回のように遠隔地で相次いで震度5弱以上の地震が発生するケースはそれほど多くありません。最近では2013年4月17日に三宅島近海でM6.2、最大震度5強の地震が起きた約3時間後に宮城県沖でM5.9、最大震度5弱が発生しています。

地震活動は人間活動に比べ、時間のスケールが非常に長く、今回のような1時間間隔と、数日の間隔でも誤差の範囲でしかありません。2つの地震に特定の関連性はないと考えられます。ただ、逆に言えば日本列島のどこででも、このレベルの揺れは発生するリスクがあるとも言え、普段からの準備が非常に重要です。

ニュージーランドの北方海上で地震が目立つ

box1
アメリカ地質調査所の地震マップ
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しました。うち3回はニュージーランドの北方海上で発生。太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界付近で地震の多発エリアで、このエリアとしてはそれほど規模の大きな地震ではなく、目立った被害も出ていないと見られます。
  • お天気トピックス
    もっと見る

  • weathernewsのtwitterアイコン

    毎日の天気から防災・地震速報まで
    役立つ情報を日々配信中!

  • 公式SNSアカウント