facebook line twitter mail

なぜ影が短くなる?天体目線でひも解く夏至

2017/06/21 10:27 ウェザーニュース

今日は有名な暦の一つ「夏至」。夏至の日は冬至と比べるとあるものが短くなります。

それは自分の影!しかし、なぜこんなにも違いがでるのでしょう?

そこで今回は天体目線から夏至をひも解いていこうと思います。

太陽と地球の関係

私たちが住む地球から見ると、太陽は東から昇り、西に沈むように見えますよね。しかし、実際は太陽が動いているのではなく、地球が太陽の周りを公転しています。また、地球自体も1日1回転(自転)しているため、太陽が動いているように見えるのです。

地球の自転軸は少し傾いています。この傾きながら太陽の周りを回っているというのが今回のポイントです。

季節で変わる南中高度

box1
情報元:国立天文台
地上から見た時の太陽の高度(見える角度)は、上の図でいうと、観測地点の水平線(上図の黒線)に対して太陽の光が入ってくる角度になります。

上の図のように、地球の自転軸が傾いていると、地球上の同じ場所でも季節によって太陽の光の当たり方は変わります。

このため、夏至と冬至では、太陽の南中高度(1日の中で最も空高くに昇った時の高度)が異なるのです。その差は、なんと46.8°もあります。

ちなみに、夏至は昼間の長さが最も長いと言われていますが、それは南中高度が高く、太陽が出現している時間が長いためです。

影の長さが変わる秘密

box2
ボールに真上からライトを当てると影は短いですが、斜めからライトを当ててあげれば、とたんに影はのびていきます。
この現象と同じことが夏至でも起きています。
先程も紹介したとおり、夏至は南中高度が最も高くなるため、ほぼ真上から太陽の光が当たります。そのため、南中高度の低い冬至と比べると、影は短くなるのです。

今回は広いエリアでスッキリしない天気となるため、少し難しいかもしれませんが…日差しが届くところではぜひ自分の影を観察してみてください。

参考資料など

【参照・参考元】
国立天文台「季節はなぜ変化するのか?」http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B5A8C0E12FB5A8C0E1A4CFA4CAA4BCCAD1B2BDA4B9A4EBA4CEA4ABA1A9.html
  • お天気トピックス
    もっと見る

  • weathernewsのtwitterアイコン

    毎日の天気から防災・地震速報まで
    役立つ情報を日々配信中!

  • 公式SNSアカウント
  • アナタのスマホに