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【気をつけたい】子どもが感じている暑さ

2020/06/15 14:26 ウェザーニュース

子どもは、外で遊ぶのが大好き。でも、遊びに集中しすぎると、体調の変化に気づかず遊び続けてしまう事もあります。そんな時、大人が出来る事とは?

身長によって体感が変わる

地面近くの空気は、地面に近いほど温度が高くなります。夏の強い日差しの照りつけで、気温が30℃くらいの日でも、アスファルトは簡単に50℃以上にまで上昇。
大人はおよそ1.5mくらいの所で息をしているため、顔の回りの環境は気温と同じ30℃くらいです。
しかし、小さい子どもの顔の回りでは38℃くらいにも達し、ベビーカーではもっと厳しい環境になっているのです。

こどもは熱中症になりやすい

暑い日になりやすい「熱中症」ですが、実は子どもの方が注意が必要です。

そもそも、熱中症を引き起こす条件には、「環境」と「からだ」と「行動」があります。

環境

気温が高い、湿度が高い、風が弱いなど。上記でお伝えしたとおり、身長の低いこどもは、大人に比べて、高温の環境下で過ごしている事になります。

からだ

激しい運動によって体内に著しい熱が生じたり、暑い環境に体が十分に対応できないことなど。特に、小さなこどもは汗をかく機能が未熟なため、からだに熱がこもりやすくなります。

行動

長時間の運動や水分補給をしないなど。遊びに夢中になっていることも達は、水やお茶を飲まずに長時間遊んでしまいます。また、学校に通っている場合には、体育の授業や部活動、さらに遠足や登山なども注意が必要です。

以上の3点から、子どもは大人より熱中症にかかりやすいと言えます。

暑い夏はイベント盛り沢山。親子で楽しく安全に過ごしましょう!

>>熱中症のサイン&対処を知る

参考資料など

NHK暮らしの気候学 NHK出版
天気予報が面白くなる108の話
環境省 熱中症予防情報サイト