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東日本の空に天気下り坂のサイン、“環水平アーク”や“幻日環”、“ハロ”現る

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2017/05/12 15:15 ウェザーニュース

中部や関東の空を見上げると、太陽の近くに虹のようなものや、輪っかのようなものが見られます。これらは虹色現象の“環水平アーク”や“幻日環”と呼ばれるもので、天気下り坂のサインなのです。

環水平アーク

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kaz382さん

11:06 長野県下高井郡

「環水平アーク、スマホを横にしても入りきるかどうかの大きさに成長!すご~い、素晴らしー」

環水平アーク×ハロ

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もーりー係長さん

11:47 群馬県高崎市

「環水平アークも見えています‼️」

幻日環

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左:千曲市のじゅんちゃんさん 右:カーテンさん

11時台 長野県

「11時頃からソラが 幻想的でした。」

「幻日環?でしょうか。初めて見ました。」

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ぱたりんこਊさん

12:27 埼玉県深谷市

「キレイな指環💍」

様々な虹色現象

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【ハロ】
太陽の周りに現れる、虹のような光の輪のことをハロ・日暈(ひがさ)ともいいます。
ハロは、雲の中にある氷の粒に太陽の光が屈折してできる現象。うす~い雲が太陽にかかった時に見えます。

ハロが見られるときは、実は天気下り坂のサインといわれており、低気圧や前線が接近して天気が崩れる前触れといわれているのです。低気圧や前線が接近してくると、空高い所から空気が湿ってきて薄い雲ができますが、そこでハロ(日暈)が発生するのです。

【幻日】
太陽の横で虹色に輝く現象。片方だけ見られる時もあれば、両脇に現れることもあります。
空気中の小さな氷の粒によって太陽の光が屈折されてできる現象。夕方など、太陽の高さが低くなる時に見られます。

【幻日環】
天頂を中心として、太陽上を通る光の輪のこと。ハロや幻日と一緒に見られることが多く、完全な輪となって見られることが少ないレア光学現象です。

【アーク】
高層の雲(氷の粒で構成)の氷の結晶がプリズムの役割をして、太陽の光が屈折して色が分かれて、虹色の輝きが現われるのです。
太陽を中心とし、できる位置で名前が変わります。

【環天頂アーク】
頭上高く、下側にカーブした弓形に見える虹色現象。
その形から「逆さ虹」とも呼ばれます。太陽光が、上層の巻雲や巻層雲などの氷の粒によって屈折することで出現します。
太陽高度が上がりすぎると見えなくなります。日の出後または、日の入り前の1時間半から2時間半ぐらいの間しか見ることができません。

【ラテラルアーク】
ハロよりもさらに太陽から離れた位置に見られる現象。太陽から上に見られるものを「上部ラテラルアーク」、
太陽よりも下に見られるものを「下部ラテラルアーク」といいます。こちらも、空気中の氷の粒によって屈折されてできる虹色現象。
1年で1度見られるかどうかというレア光学現象です。

13日は東日本でも傘の出番

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今日は、西から近づく前線の東側に広がる、氷の粒で出来た薄雲により虹色現象が出現。見えた後に雲が厚くなれば下り坂サインとなります。
明日は現在西日本で雨を降らせている雨雲が東日本まで広がり、太平洋側ほど強まる雨に注意が必要です。

なお、東日本では、このあとも15時頃まで虹色現象の目撃チャンスがありそうです。ぜひお出かけ先の空を見上げてみてください。

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