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GW期間中の山の天気
雪崩と荒天に警戒

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2017/05/03 15:30 ウェザーニュース

暖かい日が増え、いよいよ本格的な春山シーズンに。GW期間中は春山登山を予定されている方もいらっしゃると思いますが、天気が荒れる日があり注意が必要です。

GW中盤:気温が上がり雪崩警戒
西日本は天気急変も

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4日(木)は、北、東日本は穏やかな空が広がり、登山を楽しめるところが多くなりそうです。
ただ、気温が上がり、5日(金)にかけて北日本の平地でも25度を超え、1500mの山岳でも10度前後まで気温が上がる予想です。東日本の3000m前後の標高でもプラスの気温になります。雪崩のリスクが非常に高くなりますので、警戒が必要です。

また、湿った空気の影響で、西日本の山岳では天気急変の可能性もあります。九州、四国山地では午前中から、四国や中国山地では午後からをメインに雷雨の可能性もあるので、雨具が必須。早めの行動や予定の変更を検討してください。

GW終盤:荒天に警戒

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5日(金)・6日(土)は大陸から低気圧・前線が東進して、再び西から雨が降り出します。九州や中四国では5日(金)、近畿〜北海道では6日(土)中心に雨や風が強まり、雷雨の可能性があります。北日本や3000m級の高山では吹雪の恐れも。低体温症のリスクも高まります。

* * *
低気圧や前線の動き次第では、傾向が変わることがあります。最新の気象情報を確認し、余裕を持った計画と、万全な準備をしてください。

楽しく安全な登山にするために

2016年には奥穂高岳(長野県・岐阜県)や蓮華岳(長野県・富山県)、棒ノ折山(埼玉県・東京都)などで死亡事故が発生するなど、毎年GW期間中には全国で登山者の滑落・遭難事故が相次ぎます。

楽しく安全な登山にするためには、無理のない計画を立て、防寒・防水等の対策を入念にすることが大切です。
また、登山中も天気や周りの状況に注意し、危険と判断したときは途中でも下山するようにしましょう。

注意するポイント

冬装備
稜線や登山道にはまだ雪が残っていることも。今年は昨年より雪が多いため、アルプスなど高山、北海道の山への登山は最新情報を確認の上、冬装備を。
防水対策
雨に濡れ、強い風に吹きさらされると体温が奪われ、低体温症で動けなることも。防水対策を万全に!荷物の濡れにも注意(着替えが濡れないように)
防風対策
風速1m/sにつき、体感温度は1度下がると言われています。雨でぬれて強い風に吹かれると、いっきに体感温度が低下します。
低体温症になると、行動・移動が困難な状態になることもあるため、万全な対策が必要です。
雪崩への注意
気温の変化が大きいこの時期は、雪崩が発生しやすくなります。3000mの山岳でも気温はプラスになることもあれば、氷点下まで下がって雪が降ることもあります。雪面が非常に不安定になりますので、雪崩には警戒を。雪崩危険個所は事前に調べてから出発を。
鉄砲水への注意
雨による川・沢の増水に注意。雨と雪解け水でいっきに水量増加。鉄砲水に注意を。
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