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河川敷は「川の一部」です

2018/07/04 15:47 ウェザーニュース

晴れた日には野球や犬の散歩、ランニングなど様々な人が様々な目的で集う河川敷。大きな駐車場やゴルフ場になっていることもありますね。
そんな河川敷は実は水害対策と深い関わりがあるってご存じですか。

河川敷とは?

普段の河川敷のイメージ
河川敷とは川の岸辺に広がる平らな土地のこと。つまり、川岸と堤防の間になります。荒川や多摩川など大きな川にはほとんどあるのですが、河川敷は何のために作られたのでしょうか。

河川敷の役割

まず、河川敷の役割をわかりやすくするために、平たいお皿とコップを想像してください。
それぞれに水を入れた時、深さが出るのはもちろんコップですよね。
お皿の方は高さがないため、大した深さにはなりません。

この大した深さにならないというのが一つの鍵。
大雨が降って河川が増水した時、河川敷がないと水位はドンドン上昇。堤防が決壊して大量の水があふれてくるという事態になりかねません。
しかし、河川敷があれば、平たいお皿のように横に横に水が広がり、水位の急激な上昇を防ぐことができるのです。

河川敷での注意点

水害対策として役立っている河川敷ですが、利用する際は気をつけなければならないこともあります。

例えば、天気がいいので河川敷でバーベキューを楽しんでいたとします。確かに下流はいい天気かもしれませんが、上流はそうとも限りません。川の上流で大雨が降っていた場合、下流でもゆっくりと水が増えていきます。大きな河川ほど水位の上昇に気づきにくいので、知らぬ間に足下まで水が来ていて、逃げ場がなくなってしまった!ということも。

水位が少し上がった、上流から落ち葉や流木などがたくさん流れてくるようになったなどの変化を感じたら、すみやかに河川敷から離れ、周辺の情報確認を行ってください。

どんな情報を確認すれば良いか?

【周辺の河川の水位】
外出先から手持ちのスマートフォンなどで調べる場合、国土交通省の川の防災情報というもの検索すると、リアルタイムで河川の水位情報を知ることができます。

【雨が降っているまたは降ると予想されるエリア】
スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」では、雨雲の現在の位置やこれからどう移動していくのかを知ることができます。川の上流の位置とあわせて確認することをおすすめします。

いつでも起こりうる水害に対し、家族や近所の方とどんな備えが必要か、いざという時どんな行動をとるべきか必ず確認しておいてください。
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