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飛んでいるエリアはここ!ツバメ目撃調査

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2017/04/10 07:03 ウェザーニュース

街を飛び交う姿や、電線に止まる姿、そして巣作りをする姿、春の使者として見かけるようになるのが『ツバメ』です。

ツバメは渡り鳥として南からやってきて、暖かな春を日本で過ごしながら越境していきます。

4月に入り、どのエリアでツバメが見かけられるようになったのか、ウェザーニュースではアプリを利用する会員の皆様と調査を実施しました。全国9,328名の回答結果を集計したのが、こちらのマップです↓

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4月9日の調査結果より

北陸〜北関東あたりまで北上か

4月9日(日)の調査では、2017年ツバメを「みかけた」・「まだ」の2択で回答頂きました。

マップでは都道府県別に「みかけた」割合で色付けしています。

パっと見ると西のエリアほど目撃率が高いことがわかります。また、桜前線ならぬツバメ前線は北陸〜北関東あたりまで北上していると言えそうです。

暖かなエリアとマッチ

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ツバメの目撃率と実際の気温との関係をみてみると、暖かくなってきているエリア(今年最高気温が15℃以上の日数が多い所)とおおよそマッチしています。

暖かさを敏感に察知して飛んできているんですね。

首都圏ではレアな存在に?

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ちなみに、目撃率の低さが目立つのは関東、特に首都圏周辺。

ハッキリとは断定できませんが、近年の都市開発に伴い、ツバメにとって巣を作る絶好のロケーションだった「軒先のある家」が減っている点が可能性として考えられます。

また、新たに建っているマンションもどんどん高層化しているため、ツバメにとっては空を悠々と飛び交う環境ではないのかもしれません。

高知は居心地がいい?

一方で目撃率が高い高知。ここでは冬でも街でツバメを見ると言います。

越境せずに、留まって冬を越す個体がいるそうで、ツバメにとって居心地のいい環境なのかもしれません。

ツバメを見かけたら…

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POPOさん
今回の調査により、北陸〜関東北部周辺まで北上してきていることが分かったツバメですが、これからの季節、ますます見かける機会が多くなりそうですね。

ところで、皆さんは「ツバメが低く飛ぶと雨」ということわざを聞いたことがありませんか?

「あれって迷信でしょ?」
いえいえ、しっかりと理由があるんです。

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ツバメと天気の関係

そもそもツバメというのは、チョウチョやミツバチなど飛んでいる虫をエサとしています。
そのエサとなる虫たちは、空気中に湿気が多くなると、羽に多くの水分を含むため、高く飛べなくなります。

空気中の湿度が高くなるのはいつかというと、低気圧が近づいて雨が降りやすい時!

つまり、雨が降りやすい時はエサとなる虫が高く飛べなくなるので、自然とツバメも低い位置を飛ぶようになるのです。

今日はずいぶん低いところを飛んでいるな・・・と思ったら、鞄に折りたたみ傘を忍ばせておくと良いかもしれません。

参考資料など

【参照・参考元】
天気諺辞典
花鳥風月気候ものがたり
図解:日本の野鳥 京極徹編
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