この1本で決められる”標本木予想”
桜(ソメイヨシノ)の開花予想は、1951年に気象庁によって始められました。
桜はつぼみの発達具合で、ある程度開花の時期を予想することが、研究によって明らかになっており、つぼみを定期的に観察する方法で予想されてきました。(※詳しい予想のメカニズムはこの記事では割愛します。)
観測に使われてきたのが各地の気象台や測候所に植えられた「標本木」といわれる”1本”の桜の木。
東京都千代田区靖国神社の様子(2016年)
毎年、靖国神社で桜を真剣に眺めている様子が映されますが、あれが東京の「標本木」です。
この「標本木」が話のキーとなる、「気になる木」となってきます。
2010年になって、開花予想の歴史に転機が訪れます。
・相次ぐ測候所の廃止で観測できる人がいなくなった
・民間の気象会社の予想が広まってきたので、お役御免となった
この2つの理由で、気象庁は開花予想をとり止めました。
以後、民間の気象事業者が予想の発表を担っていますが、多くの事業者は従来の標本木の観測による予想を引き継いでいます。
桜はつぼみの発達具合で、ある程度開花の時期を予想することが、研究によって明らかになっており、つぼみを定期的に観察する方法で予想されてきました。(※詳しい予想のメカニズムはこの記事では割愛します。)
観測に使われてきたのが各地の気象台や測候所に植えられた「標本木」といわれる”1本”の桜の木。
毎年、靖国神社で桜を真剣に眺めている様子が映されますが、あれが東京の「標本木」です。
この「標本木」が話のキーとなる、「気になる木」となってきます。
2010年になって、開花予想の歴史に転機が訪れます。
・相次ぐ測候所の廃止で観測できる人がいなくなった
・民間の気象会社の予想が広まってきたので、お役御免となった
この2つの理由で、気象庁は開花予想をとり止めました。
以後、民間の気象事業者が予想の発表を担っていますが、多くの事業者は従来の標本木の観測による予想を引き継いでいます。
この標本木による予想の場合、都道府県単位での開花宣言が1本の木に委ねられます。
つまり、靖国神社の標本木の開花は、東京都の開花宣言として発表されます。
世田谷区や葛飾区、さらには八王子市の樹がまだつぼみでもそうなります。逆に他の木が咲いていても、標本木が開花の基準を満たしていなければ、開花は宣言されません…
1本の標本木がすべてを決める。
さながら、亭主関白かジャイ●ンばりの強権発動です…
同じ都道府県でも、南部や北部など気候が異なるところが多い日本では、実際の開花時期に差が出てきます。
各地の名所や、身近な桜のスポットの開花を知ってもらうためには、より細かな予想をする必要があるわけです。
つまり、靖国神社の標本木の開花は、東京都の開花宣言として発表されます。
世田谷区や葛飾区、さらには八王子市の樹がまだつぼみでもそうなります。逆に他の木が咲いていても、標本木が開花の基準を満たしていなければ、開花は宣言されません…
1本の標本木がすべてを決める。
さながら、亭主関白かジャイ●ンばりの強権発動です…
同じ都道府県でも、南部や北部など気候が異なるところが多い日本では、実際の開花時期に差が出てきます。
各地の名所や、身近な桜のスポットの開花を知ってもらうためには、より細かな予想をする必要があるわけです。
全国200万のデータを使った予測手法
より、実態に合ったお花見情報を。
ということで「標本木」を使った予想とは別の方法で予想しているのが、ウェザーニュースです。
なにが違うのか。
ウェザーニュースでは過去13年間、さくらプロジェクトとよばれる身近な桜をつぼみから葉桜まで見守る取り組みを続けています。
この取り組みを通して全国の会員のみなさんから届いた、のべ200万通以上の桜のつぼみの写真を分析してきました。
ウェザーニュースに届くつぼみ写真
これに加え、ウェザーニュース独自のデータとして
全国700ヵ所の桜の名所に対する取材から得られる実況データ、そして気象要素も加味して、開花の予想を実施。
各都道府県で網羅している桜の約20%で開花したら、そのエリアの開花宣言とする基準を設けて発表しています。
過去の調査では、誤差2日以内に咲いた木が全国で7割を超えたといいます。
ということで「標本木」を使った予想とは別の方法で予想しているのが、ウェザーニュースです。
なにが違うのか。
ウェザーニュースでは過去13年間、さくらプロジェクトとよばれる身近な桜をつぼみから葉桜まで見守る取り組みを続けています。
この取り組みを通して全国の会員のみなさんから届いた、のべ200万通以上の桜のつぼみの写真を分析してきました。
これに加え、ウェザーニュース独自のデータとして
全国700ヵ所の桜の名所に対する取材から得られる実況データ、そして気象要素も加味して、開花の予想を実施。
各都道府県で網羅している桜の約20%で開花したら、そのエリアの開花宣言とする基準を設けて発表しています。
過去の調査では、誤差2日以内に咲いた木が全国で7割を超えたといいます。
予想の元となる桜の木が標本木だと全国で約50本に対し、ウェザーニュースでは約10,000本。
目で見る標本木に対し、写真などのデータによる予想は、まだ完璧とは言えないですが、常識を覆し精度をアップさせたことには間違いありません。
目で見る標本木に対し、写真などのデータによる予想は、まだ完璧とは言えないですが、常識を覆し精度をアップさせたことには間違いありません。
観測の密度が全く異なること、また膨大なデータの蓄積から可能になったことがあります。
それは
桜の木”一本一本”に対する予想ができるようになったこと。
都道府県の名所だけでなく、身近な桜並木や校庭の桜まで予想を可能にしています。
予想に必要不可欠なさくらプロジェクトへの参加者も、今年も7,000人を超え、近づく桜の季節へ早くも期待をふくらませています。
それは
桜の木”一本一本”に対する予想ができるようになったこと。
都道府県の名所だけでなく、身近な桜並木や校庭の桜まで予想を可能にしています。
予想に必要不可欠なさくらプロジェクトへの参加者も、今年も7,000人を超え、近づく桜の季節へ早くも期待をふくらませています。
より多くの人が、よりお花見を楽しむため
人々のお花見の計画、そして世のお花見産業の盛況につながる、開花予想。
より多くの人が、よりお花見を楽しめるように、最適な情報を出してゆくことが、ウェザーニュースを始め、予想を託された民間事業者の使命だと思います。
今年も近づく桜シーズンに合わせ、毎週開花予想が発表されています。
みなさんの行きたい桜スポットの開花予想日、そろそろ気にしてみてはいかがでしょうか?