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昔の人のセンスに脱帽!
三色団子に隠された粋な意味とは?

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2017/04/12 13:40 ウェザーニュース

鮮やかな色が目をひく三色団子は、春にぴったりのお菓子ですよね。しかし、今やお花見の席からは姿を消しつつあります。

お団子なんて味気ないしなあ・・・

いえいえそんなことはありません。三色団子に込められた思いを知れば、あなたの見方もきっと変わりますよ!

花見団子の始まり

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「花より団子」なんて言葉がありますが、そもそもお花見に団子を食べるようになったのはいつからなのでしょう…?

時代は安土桃山まで遡ります。天下の豊臣秀吉は、桜が美しい季節に醍醐寺で大規模なお茶会を開きました。
そこには全国から銘菓が集められ、花を見ながらお菓子を楽しんだようです。これをきっかけに、花見の際にはお菓子を食べるという習慣が広まりました。

江戸時代には、庶民の間にもお花見文化が浸透しましたが、さすがに全国のお菓子を取り寄せてお花見、というのは難しいので、手軽な団子が一般的に食べられるようになったそうです。

色に込められた意味

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新百合のサクラコさん(神奈川県)、ノエルさん(北海道)、が~ゆぁんさん(東京都)
三色団子といえば「ピンク・白・緑」ですが、この色にはそれぞれ意味があるのをご存知ですか?
ピンクは桜の咲く春、白は雪の降る冬、緑は葉が生い茂る夏を表しています。
なぜか秋だけがありませんが、そこには「秋がない=(食べ)飽きない」というダジャレの意味合いがあるようです。

また、別の説では全て春の色という見方もあります。
こちらの場合は、ピンクが桜、白は白酒、緑がよもぎとなっています。
春を象徴する桜や春の野草でもあるよもぎに加え、白酒というちょっと馴染みのないものが…。

白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のことをいいます。(農林水産省より)

白酒は、昔からひな祭りなどお祝いの席で飲まれていたもののようです。

三色の順番

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こみみさん(山武市)、りかちゃんさん(東京都)、トンボちゃんさん(福島県)
「団子の色はわかるけど、串に刺さっている順番はどうだったかな・・・」

三色団子の順番は、桜が咲く順番を表していると言われています。ピンクを桜のつぼみに見立て、白は満開時の桜の花、緑は散った後の葉桜の様子だそうです。
これを覚えておくと、混乱しにくいですね!

ちなみに、三色団子の並びは、早春の景色を表しているという説もあります。ピンクは春の太陽、白は名残雪、緑は雪の下に芽吹く新芽と言われています。

粋な三色団子で花見の席に彩りを

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飾らない、シンプルな団子に、四季や桜の成長を感じられるようなメッセージを込めた昔の人のセンスには驚かされるばかり。
繊細な情景描写や、春らしさが隠されていたことを知れば、三色団子の見方も変わってきますよね。
今年のお花見には、ぜひ粋なお菓子「三色団子」はいかがでしょうか♪

参考資料など

【引用元】
農林水産省Webサイト「甘酒と白酒の違いはなんですか。」www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1201/a02.html
【参考・参照元】
食 Do! 楽(食を楽しむためのコンテンツ)「お花見に出かけよう!」www.shoku-do.jp/shokudoraku/co51_ohanami/index.html
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