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催花雨や桜雨などなど
言葉で楽しむ桜の世界

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2017/03/21 12:16 ウェザーニュース

雨の日の都心での桜(ソメイヨシノ)開花。

連休明けのきょうは、開花を促すようなこの時期特有の雨、催花雨にはぴったりの天気となりました。

ちなみに桜にまつわる天気の言葉は他にも色々あるんです。

いつものようにお花見をするのももちろん良いですが、今年はちょっと違った視点で桜を楽しんでみませんか?

美しい桜のウェザーリポートとともに、桜に関する様々な言葉をご紹介します。

桜雲(おううん)

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ベジタブルさん(秋田県)
桜が一面に咲き続き、遠くから見るとまるで白雲のように見えることを「桜雲」といいます。ソメイヨシノの花弁は、少し白っぽいので、まさに青空に浮かぶ雲のよう。近くで見るのももちろん良いですが、少し遠いところから桜を眺めると、また違った魅力があります。

桜影(さくらかげ)

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をりふしさん(京都府)
川に沿ってどこまでも続く桜並木。思わず桜の木に目を奪われてしまいますが、ふと川面に視線を移すと、そこにはもう一つの桜が。
「桜影」はそんな水面に映った桜をさします。同じ桜のはずなのに、少し儚げに見えるのはなぜでしょう。時折ユラユラと揺れる姿も風情があります。

花明り(はなあかり)

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のぐぅさん(茨城県)
青空の下で見る桜は爽やかな印象を与えますが、夜桜はどこか妖艶な雰囲気を醸し出します。
真っ暗な夜のはずなのに、満開の桜は、辺りをほのかに照らしているように見えます。これを「花明り」といいます。

今では、夜でもより美しく鑑賞出来るよう、多くの桜にスポットライトが当てられていますよね。しかし、ライトのない自然な姿でたたずむ夜桜鑑賞もおすすめです。

零れ桜(こぼれざくら)

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コロママさん(長野県)
満開になった桜の木は、花の重みで少し枝がしなっているようにも感じます。そこに風が吹くと、まるでこぼれるかのように桜の花びらがハラリハラリ…。「散る」という動きが加わるだけで、桜に新たな味わいが生まれるような気さえします。

桜流し・桜雨(さくらながし・さくらあめ)

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らむちゃんさん(愛知県)
桜の時期に降る雨は、「桜雨」「桜流し」と言います。素敵な言葉の響きではありますが、花を楽しむ時間が短くなってしまうのは、少々残念な気もしますね。

ただ、雨の日のお花見というのもまた乙なものです。桜の花に雫がしたたり、雨とともに少しずつ散る姿は、少し寂しさを誘うような…。いつもは味気なく感じるビニール傘も「桜雨」「桜流し」を楽しむには、もってこいのアイテムになります。

花筏(はないかだ)

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かまくりさん(青森県)
「散ってしまえば桜も終わり」そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。いえいえ、散ってしまった後もまた別の楽しみがあります。

たくさんの花弁が水の上を帯状に流れる姿を花筏と言います。蒔絵や和歌にも表現されていた花筏は、「散ったあとの姿さえ美しい」という昔の人の感動が込められた言葉のように感じます。
いかがでしたか?長い歴史を経て、愛され続けた桜だからこそ、こんなに多様な表現が生まれたのかもしれませんね。お花見に行った際は、ぜひ美しい言葉とともに桜を楽しんでみてください。

参考資料など

【参考・参照元】
jun smile j「桜言葉と桜の花言葉を知って、お花見を味わい深く!」https://junsmilej.com/archives/3370.html
TABIZINE〜人生に旅心を〜「桜の季節に会話やメールで使ってみたい、風流漂う美しき「桜ことば」」https://tabizine.jp/2015/03/27/33045/
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