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東北の空に幻想的な虹色現る!これは天気下り坂のサイン

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2017/02/22 10:18 ウェザーニュース

今朝は、東北のウェザーニュース会員から幻想的な虹色の写真が届きました!

ハロ、幻日、幻日環

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なないろさん

仙台市青葉区

「なみなみ雲も一緒に!」

ハロ、幻日、幻日環、環天頂アーク、外ハロ(上部タンジェントアーク)

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なないろさん
「ハロ、幻日、幻日環、環天頂アーク、外暈(46度のハロ?)、もしかしたら上部タンジェントアークも出ていたのかも知れません。今年一番のハピラキでした!」

今回のリポートの中に出現していた虹色現象は上空の薄い雲を構成している、氷の粒によって太陽の光が屈折して見えていたものになります。

様々な虹色現象

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【ハロ】
太陽の周りに現れる、虹のような光の輪のことをハロ・日暈(ひがさ)ともいいます。
ハロは、雲の中にある氷の粒に太陽の光が屈折してできる現象。うす~い雲が太陽にかかった時に見えます。

ハロが見られるときは、実は天気下り坂のサインといわれており、低気圧や前線が接近して天気が崩れる前触れといわれているのです。低気圧や前線が接近してくると、空高い所から空気が湿ってきて薄い雲ができますが、そこでハロ(日暈)が発生するのです。

【幻日】
太陽の横で虹色に輝く現象。片方だけ見られる時もあれば、両脇に現れることもあります。
空気中の小さな氷の粒によって太陽の光が屈折されてできる現象。夕方など、太陽の高さが低くなる時に見られます。

【幻日環】
天頂を中心として、太陽上を通る光の輪のこと。ハロや幻日と一緒に見られることが多く、完全な輪となって見られることが少ないレア光学現象です。

【アーク】
高層の雲(氷の粒で構成)の氷の結晶がプリズムの役割をして、太陽の光が屈折して色が分かれて、虹色の輝きが現われるのです。
太陽を中心とし、できる位置で名前が変わります。

【環天頂アーク】
頭上高く、下側にカーブした弓形に見える虹色現象。
その形から「逆さ虹」とも呼ばれます。太陽光が、上層の巻雲や巻層雲などの氷の粒によって屈折することで出現します。
太陽高度が上がりすぎると見えなくなります。日の出後または、日の入り前の1時間半から2時間半ぐらいの間しか見ることができません。

【ラテラルアーク】
ハロよりもさらに太陽から離れた位置に見られる現象。太陽から上に見られるものを「上部ラテラルアーク」、
太陽よりも下に見られるものを「下部ラテラルアーク」といいます。こちらも、空気中の氷の粒によって屈折されてできる虹色現象。
1年で1度見られるかどうかというレア光学現象です。

天気下り坂のサイン

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今夜は秋田や青森で雪が降りやすく、明日23日(木)になると前線と低気圧の影響で東北の広い範囲で雪や雨となります。

空を見上げて、美しい虹色現象を見つけたら、これからの天気の変化も気にしてみてくださいね。
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