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天気予報でよく聞く
「西高東低の気圧配置」って?

maftaroさん(福岡県)
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2017/10/26 16:47 ウェザーニュース

何気なくテレビで天気予報を見ている時に「西高東低の気圧配置」なんて言葉を聞いたことがありませんか?
よく聞くけど、西高東低って結局何?と思っている方のために、今回は西高東低についてご説明いたします。

読んで字のごとく

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西高東低とは、日本から見て西に高気圧、東に低気圧がある気圧配置のこと。冬によく見られる気圧配置なので、冬型の気圧配置と言われることが多いです。

なぜ西高東低になるの?〜西編〜

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シベリアや中国の内陸部は、冬になると、放射冷却によって非常に気温が下がります。
シベリアは、真冬になればマイナス40℃まで気温が下がり、日本の冬とはとても比べものになりません…。
そんな寒い地域では、空気もキンキンに冷やされます。冷やされた空気というのは、通常の空気よりも重くなります。

いまいちよくわからない・・・という方はエアコンの冷房機能を想像してみてください。
オフィスや大学で1日冷房がついていると、だんだん足元が冷えてきませんか?その理由は、冷えて重くなった空気が室内の下へ下へ降りていくからです。

日本の西側でも同じことが起きています。ただ、室内と違い、上空からドンドン冷たい空気が降りてくるため、下へ向かう空気の流れ(下降気流)ができます。その空気の流れが高気圧を作るのです。

なぜ西高東低になるの?〜東編〜

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では東はどうでしょう?

図のように、日本の北側には北極、南側には赤道があります。北極付近には冷たい空気があり、赤道付近には暖かい空気があるのですが、この2つの空気は、冬になると日本の東の海上で隣合います。すると、その冷たい空気と暖かい空気の境目で渦が出来てきます。これが低気圧。
低気圧は、冷たい空気と暖かい空気を混ぜて、ちょうどいい温度にしようと働くため、ドンドン発達していくのです。

ちなみに、夏は冷たい空気と暖かい空気の境目がはるか北の方にあり、低気圧も北の方に位置しています。

さあ、これで西高東低の完成です。

西高東低になると?

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では西高東低の気圧配置になると、日本にはどんな影響があるのでしょうか。

西高東低になると日本には厳しい冷え込みがやってきます。

その理由は空気の性質!空気は気圧の高いところから低いところに流れる性質をもっています。
つまり、寒い地域で発達した高気圧から東の低気圧に向かって空気が流れるので、間に位置している日本は、冷たい風にさらされるのです。


さらに、西の大陸から日本海を渡ってきたその冷たい風は、海上で水蒸気を蓄え、積雲・積乱雲を発生させます。すると、日本海側では雨や雪となるのです。

ちなみに、日本海側で雪や雨を降らせ、水分を落とした雲は、山を越えた後、乾燥した風となり太平洋側に吹いていきます。

まとめ

●天気の特徴
西高東低の気圧配置になると、天気としては日本海側が雨や雪となり、太平洋側は晴れとなります。

●太平洋側は乾燥注意
太平洋側は天気に恵まれますが、乾燥した空気が吹いてきます。そのため、太平洋側は火災が発生しやすくなります。

●日本海側は雪注意
日本海側は、山岳地帯を中心に雪が降るのと都市や市街地がある平野部で雪が降るのかで被害の大きさが変わってきます。

天気予報で西高東低と聞いたら、上記のことを頭に入れ、火の元の管理を厳重にしたり、雪に見舞われないため外出を控えたり、どこで雪が降りやすい状況になっているか、こまめに情報を確認するなど、対策を考えておくと良さそうです。
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