【理由1】
高気圧の出身地の違い

晴れをもたらす高気圧は、季節によって出身地が違います。夏は南の海育ちに対し、秋の高気圧は大陸育ちです。
大陸育ちの高気圧というのは空気中に含んでいる水蒸気が少なく、空気が乾燥しています。
その空気中には酸素分子と窒素分子が存在しているのですが、粒子が小さい分子たちは、太陽光の持つ7色の光の中の青や紫など波長が短い光を強く散乱します。そのため、夏の空よりも青々と見え、高く感じるのです。
大陸育ちの高気圧というのは空気中に含んでいる水蒸気が少なく、空気が乾燥しています。
その空気中には酸素分子と窒素分子が存在しているのですが、粒子が小さい分子たちは、太陽光の持つ7色の光の中の青や紫など波長が短い光を強く散乱します。そのため、夏の空よりも青々と見え、高く感じるのです。

春の高気圧も大陸育ちだけど…
実は春の高気圧も大陸育ち。しかし春の大陸は、雪や氷が溶け、植物があまり生えていません。そのため土やホコリが舞いやすく、空気中に塵や水滴が増えます。
空気中に粒子の大きい塵や水滴があると、太陽光は様々な色(波長)の光が合わさった状態のまま散乱します。そのため、空は白っぽく霞がかって見えてしまうのです。
空気中に粒子の大きい塵や水滴があると、太陽光は様々な色(波長)の光が合わさった状態のまま散乱します。そのため、空は白っぽく霞がかって見えてしまうのです。
【その2】
雲の位置

秋の天気は広い範囲で晴れをもたらす移動性高気圧と雨を降らせる温帯低気圧が交互に通過します。
この雨を降らせる温帯低気圧の温暖前線はイワシ雲やウロコ雲を発生させます。
夏に代表される入道雲や綿雲は空の低いところに位置していますが、秋の空によく見られるイワシ雲やウロコ雲は巻積雲とよばれ、空の高いところに位置します。視線の位置が高くなることに加え、雲の下に空が見える割合も大きいので、高く感じられるのです。
この雨を降らせる温帯低気圧の温暖前線はイワシ雲やウロコ雲を発生させます。
夏に代表される入道雲や綿雲は空の低いところに位置していますが、秋の空によく見られるイワシ雲やウロコ雲は巻積雲とよばれ、空の高いところに位置します。視線の位置が高くなることに加え、雲の下に空が見える割合も大きいので、高く感じられるのです。
頭上に広がる秋
大人になるにつれて、空をゆっくり眺める時間というのは減ってしまいがち。
しかし、青々と高く澄み切った秋の空は、一見の価値ありです。
ぜひこの時期は、外出がてら空を見上げてみてください。
しかし、青々と高く澄み切った秋の空は、一見の価値ありです。
ぜひこの時期は、外出がてら空を見上げてみてください。