「狂い咲きのmy桜とススキ」
まだまだ春まで長いですが…一体、何が起きているのでしょうか?まず、春に桜が咲くときの流れを見てみます。
まだまだ春まで長いですが…一体、何が起きているのでしょうか?まず、春に桜が咲くときの流れを見てみます。
桜が咲くまでの流れ
普通、桜の花芽は7~8月の夏の時期に作られます。その後、桜は寒さによって一度休眠し、真冬の寒さで目覚めます。これを「休眠打破」と言います。春を迎え、気温が上昇すると共に花芽は成長し、開花します。
ではどんな時に秋に桜が咲くのでしょうか?理由は3つ考えられています。
ではどんな時に秋に桜が咲くのでしょうか?理由は3つ考えられています。
秋に桜が咲く理由
おりせいさん
【1】そもそも早咲きの桜だった
「十月桜」という品種のように、もともと秋に咲く種類の桜の場合。春と秋の年2回咲く種類もあります。
~十月桜~
おりせいさん
【2】台風や塩害の影響
台風による強風や塩害、あるいは毛虫が葉っぱを食べることなどによって、葉っぱが落ちてしまうと、特殊な植物ホルモンが働かず、花が咲くことがあります。
【3】季節を勘違い!?
桜が春と勘違いすると、秋でも花が咲くことがあります。これを「返り咲き」と言います。
桜が咲くためには、暖かい春を迎える前に厳しい冬の寒さが必要ですが、秋に一度寒くなった後、急に暖かくなると、春と勘違いしてしまうのです。
15℃くらいまで気温が下がれば、桜は寒さを認識するようです。
「十月桜」という品種のように、もともと秋に咲く種類の桜の場合。春と秋の年2回咲く種類もあります。
【2】台風や塩害の影響
台風による強風や塩害、あるいは毛虫が葉っぱを食べることなどによって、葉っぱが落ちてしまうと、特殊な植物ホルモンが働かず、花が咲くことがあります。
【3】季節を勘違い!?
桜が春と勘違いすると、秋でも花が咲くことがあります。これを「返り咲き」と言います。
桜が咲くためには、暖かい春を迎える前に厳しい冬の寒さが必要ですが、秋に一度寒くなった後、急に暖かくなると、春と勘違いしてしまうのです。
15℃くらいまで気温が下がれば、桜は寒さを認識するようです。
釧路市で早咲きした理由
では、今回の釧路市は3つのうちのどれに当てはまるのでしょうか?
わかっていたことは下記になります。
・8月の台風で葉が落ちた
・ここ1週間は最低気温が14℃前後
・最高気温は20℃以上の日が多く、27℃まで上がった日もある
これらをふまえ、日本花の会 樹木医の和田博幸さんに伺いました。
▼日本花の会 樹木医
和田博幸さんからのコメント
今回、台風が原因で桜の葉が落ちてしまいました。そのため、すでに出来ていた花芽が動き出して咲いてしまったため【2】台風や塩害の影響の理由で桜が咲いたと考えられます。
【1】そもそも早咲きの桜だったについて
釧路市はエゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)だと思われる品種のため、該当しません。
【3】季節を勘違い!?について
全く可能性がないわけではありませんが、休眠期間(低温にさらされる時間)が短すぎたため、現実的ではありません。
【2】台風や塩害の影響について
わかっていたことは下記になります。
・8月の台風で葉が落ちた
・ここ1週間は最低気温が14℃前後
・最高気温は20℃以上の日が多く、27℃まで上がった日もある
これらをふまえ、日本花の会 樹木医の和田博幸さんに伺いました。
和田博幸さんからのコメント
今回、台風が原因で桜の葉が落ちてしまいました。そのため、すでに出来ていた花芽が動き出して咲いてしまったため【2】台風や塩害の影響の理由で桜が咲いたと考えられます。
【1】そもそも早咲きの桜だったについて
釧路市はエゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)だと思われる品種のため、該当しません。
【3】季節を勘違い!?について
全く可能性がないわけではありませんが、休眠期間(低温にさらされる時間)が短すぎたため、現実的ではありません。
【2】台風や塩害の影響について
桜の花芽は通常7~8月に作られます。この時期は気温も高いので花芽は咲いてもいいのですが、咲くことができません。それは花芽の付け根についている葉から、植物ホルモンであるアブシシン酸が花芽に送り込まれていて、動き出すのを止めていると言われています。
アブシシン酸は植物ホルモンの一種で、植物の成長を抑制する機能があります。葉が着いているうちは葉から送り込まれるアブシシン酸によって気温が高くても咲くことができません。
ところが、葉が台風の風で飛ばされたり、長雨で根が水に浸り、根が弱って葉が落ちてしまったり、毛虫に食われたりして葉がなくなると、花芽を止めていたアブシシン酸が送り込まれなくなるので、12~13℃以上の温度があれば咲き出してしまったのではないかと思われます。
上記の理由から、北海道釧路市では秋に桜が咲いたようです。
今年は台風の被害が各地で起きているので、北海道に限らず桜の状況が心配です。
周辺の桜の木の葉や根の様子をチェックしていただき、もし、身の回りで桜が咲いていたらウェザーニュースにお寄せください。
アブシシン酸は植物ホルモンの一種で、植物の成長を抑制する機能があります。葉が着いているうちは葉から送り込まれるアブシシン酸によって気温が高くても咲くことができません。
ところが、葉が台風の風で飛ばされたり、長雨で根が水に浸り、根が弱って葉が落ちてしまったり、毛虫に食われたりして葉がなくなると、花芽を止めていたアブシシン酸が送り込まれなくなるので、12~13℃以上の温度があれば咲き出してしまったのではないかと思われます。
上記の理由から、北海道釧路市では秋に桜が咲いたようです。
今年は台風の被害が各地で起きているので、北海道に限らず桜の状況が心配です。
周辺の桜の木の葉や根の様子をチェックしていただき、もし、身の回りで桜が咲いていたらウェザーニュースにお寄せください。