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【お天気の疑問】台風と温帯低気圧の違い

2019/09/24 07:27 ウェザーニュース

よく耳にする「台風は温帯低気圧に変わりました」って一体どういうことなのでしょうか?
お天気の疑問を解説します。

台風と温帯低気圧の違い

台風と温帯低気圧の違いはその構造です。
■台風
熱のエネルギーのみで発達

台風のエネルギー源は、暖かい海面から得られる水蒸気が水滴に変わるときに出る熱です。

■温帯低気圧
暖かい空気と冷たい空気の温度差で発達
温帯低気圧のエネルギー源は、暖かい空気と冷たい空気が上下で入れ替わることで生まれる運動エネルギーです。

台風が日本付近まで北上すると、北からの冷たい風が入り込むようになり、徐々に温帯低気圧へと変化していきます。

台風が弱まって安心…ではない!

なんとなく「台風が弱まって、温帯低気圧になったから、もう大雨は心配ないな。」と受け取っている方がいるかもしれません。
が、実際は違います。
温帯低気圧に変わりかけている台風
冷たい空気と暖かい空気が入り混じってきている証拠に、前線が描かれています(本来台風に前線はありません)。
温帯低気圧になると、エネルギー源が暖かな空気と冷たい空気という事になります。
日本付近にはこの2種類の空気があるので、低気圧として再度発達し、広範囲で強風が続くことがあります。

温帯低気圧になったからといって、急に落ち着いたりする事はないので、油断せず注意が必要です。