【関東】この時期としては
最も少ない貯水量に

国土交通省は7日、首都圏の水源となっている利根川上流の8ダム(※)の貯水量が例年と比べて低下しているとして、水管理・国土保全局内に渇水情報連絡室を設置しました。
利根川上流8ダム体制になった平成4年以降で、この時期としては最も少ない貯水量となってい ます。
※8ダム…茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京の6都県の水源。
(矢木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダム、相俣ダム、薗原ダム、下久保ダム、草木ダム、渡良瀬貯水池)
利根川上流8ダム体制になった平成4年以降で、この時期としては最も少ない貯水量となってい ます。
※8ダム…茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京の6都県の水源。
(矢木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダム、相俣ダム、薗原ダム、下久保ダム、草木ダム、渡良瀬貯水池)
ダムの貯水率が低い原因は?
1.冬の降雪量が少ない
2016年の冬(2015年12月〜2016年2月)は、スキー場のオープンが遅れたり早めにクローズしてしまったことも記憶に新しいですが、全国的に暖冬で降雪が少なくなりました。
このため、ダムの貯水に重要な雪解け水も少なくなっています。
◆2016年冬の降雪量
(期間:2015年12月〜2016年2月)
・草津 341.5cm
平年(445cm)の約77%
・みなかみ 377cm
平年(731cm)の約52%
このため、ダムの貯水に重要な雪解け水も少なくなっています。
◆2016年冬の降雪量
(期間:2015年12月〜2016年2月)
・草津 341.5cm
平年(445cm)の約77%
・みなかみ 377cm
平年(731cm)の約52%
2.5月の降水量が少ない

梅雨のはしりで雨の量がまとまった九州〜四国とは対照的に、北陸や甲信、関東北部などでは平年よりも少なくなりました。群馬の5月の降水量は、平年の40〜60%程度になっています。
◆5月の降水量
・草津 88mm
平年(150.4mm)の約59%
・みなかみ 53mm
平年(118.1mm)の約45%
◆5月の降水量
・草津 88mm
平年(150.4mm)の約59%
・みなかみ 53mm
平年(118.1mm)の約45%
今後、貯水率は回復する?

「今朝も曇り空です。梅雨という割には、実際に雨が降ることが少なく、ダムの水不足も心配です。」
ウェザーニュース会員の方からも、水不足を心配する声が届いています。
ウェザーニュース会員の方からも、水不足を心配する声が届いています。
関東の雨量は平年並み
本日6/8(水)10時時点の8ダムの貯水率は46%。
関東甲信地方は6/5に梅雨入りしたものの、ダムの貯水量を増やすほどの雨はまだ降っていません。
このあと、梅雨明けまでの降水量の見通しは6月は平年並みか少なく、7月は平年並みとなる予想です。
平年並みに雨が降れば、深刻な水不足にはならないとみています。
関東甲信地方は6/5に梅雨入りしたものの、ダムの貯水量を増やすほどの雨はまだ降っていません。
このあと、梅雨明けまでの降水量の見通しは6月は平年並みか少なく、7月は平年並みとなる予想です。
平年並みに雨が降れば、深刻な水不足にはならないとみています。