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2022/08/28 09:07 ウェザーニュース

「虹色現象」といっても様々なものがあります。

福岡県福岡市 やくしまるクイナさん
2016.03.25
【ハロ】
空の高い所に太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時、太陽の周りにボンヤリと見える光の輪のことを「ハロ(日暈)」といいます。
低気圧接近時などに見られることが多く、これが見られたあと、雲が厚みを増してきたら「天気下り坂のサイン」です。


【幻日】
太陽の横で虹色に輝く現象。片方だけ見られる時もあれば、両脇に現れることもあります。空気中の小さな氷の粒によって屈折されてできる現象。夕方など、太陽の高さが低くなる時に見られます

【幻日環】
天頂を中心として、太陽上を通る光の輪のこと。ハロや幻日と一緒に見られることが多く、完全な輪となって見られることが少ないレア光学現象です。

【環天頂アーク】
頭上高く、下側にへこんだ弓形に見える虹色現象。その形から「逆さ虹」とも呼ばれます。太陽光が、上層の巻雲や巻層雲などの氷の粒によって屈折することで出現します。
太陽高度が上がりすぎると見えなくなります。日の出後(朝)か、日の入り前1時間半から2時間半ぐらい(夕方)の間しか見ることができません。


【ラテラルアーク】
ハロよりもさらに太陽から離れた位置に見られる現象。太陽から上に見られるものを「上部ラテラルアーク」、太陽よりも下に見られるものを「下部ラテラルアーク」といいます。こちらも、空気中の氷の粒によって屈折されてできる虹色現象。1年で1度見られるかどうかというレア光学現象です。