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星空Ch.

ペルセウス座の神話

ギリシャのセリポス島に、勇敢な青年「ペルセウス」がいました。島の王の弟ポリュデクテスは、ペルセウスの母ダナエを我がものにするためにはペルセウスが邪魔になると考え、亡き者にしようと難題を命じます。それは、3人姉妹の怪物ゴルゴンの1人メドゥサの首を捕るという難題でした。

メドゥサは髪の毛は蛇、大きな金色の翼を持っていて、その顔を見た者はたちまち石になってしまうと言われていました。ペルセウスは果敢にもその怪物に挑み、見事討ち取ることに成功します。

ペルセウス座星図
ペルセウス座

その頃、エチオピアでは事件が起きていました。海の神ポセイドンが、娘(アンドロメダ姫)の美しさを自慢する王妃カシオペヤに腹を立て、エチオピア海岸にお化けクジラを放ったのです。その被害に困り果てたケフェウス王は、神のお告げに従って、アンドロメダ姫を生け贄に捧げることにしました。

アンドロメダ座星図
アンドロメダ座

涙ながらに海岸の岩に縛られたアンドロメダ姫の様子を、メドゥサの首をもって帰りを急ぐペルセウスは、空から偶然見ていました。そして、お化けクジラがアンドロメダに襲い掛かろうとした時、ペルセウスは倒したばかりのメドゥサの首を使い、お化けクジラを石にして、アンドロメダ姫を助けたのです。

 その後、ペルセウスはアンドロメダ姫とめでたく結婚し、平穏に暮らしました。この功績が称えられ、ペルセウスは妻のアンドロメダ共々、天上に昇って星座となることが許されました。