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星空Ch.

ペルセウス座の神話

2つの神話

サソリが苦手なオリオン

オリオンはとても体が大きく、力持ちで、ギリシャ神話で一番の狩人でした。そんなオリオンは、そのうち力を自慢するようになりました。見かねた女神ヘーラは、オリオンをこらしめるために、彼の足元に大きなサソリを放ちました。さすがのオリオンもサソリの毒には勝てず、命を落としてしまったのです。今でもサソリが苦手なオリオンは、サソリが東から夜空に上がってくると、そそくさと西から沈んでいきます。

オリオン座星図
オリオン座

月とオリオンの物語

オリオンは、月と狩りの女神アルテミスと仲がよく、いつか結婚するだろうと言われていました。しかし、それを知ったアルテミスの兄アポロンはそれを認めず、2人を引き離しにかかります。海から出ているオリオンの頭を、黄金の岩と偽り、アルテミスに弓をいらせるのです。オリオンは、何も知らないアルテミスが放った矢で死んでしまいます。その事を大変悲しんだアルテミスは、大神ゼウスに頼んで、オリオンを星座として夜空に上げてもらいました。今でも冬の夜には、オリオンに会うために、月がオリオン座を通っていきます。