冬空ときみと僕と
今年もこの街を
冷たい風が吹き抜けていく
きみのあたたかな掌を
思い出すけど いまふたりは
ずっと遠くて…
冬が寒いおかげで
僕たちは忘れずにすむんだ
大切なひとの温もりが
こんな愛おしいこと
きみも今頃
誰かを想ってるんだろう
そっと
降りだす雪に 誰もが
空を見上げては 誰かを想う
神様もしも いるんなら
同じ雪を あの子に届けてください
公園の遊具たちが
白く優しく かたちなくしてく
かじかんだ手に 息をかける
きみの横顔を 思い出すたび
胸がツンとするけれど
降り出す雪に 誰もが
空を見上げては 想いを馳せる
大切なひとが誰かと 笑ってるように
「誰か」がもう 僕じゃなくても
今日も
降りしきる雪 誰もが
空を見上げては 願いをかける
大切なひとも きっと
同じ空を見上げて笑っているように
同じ空のしたできみが笑ってるように