もう転倒したくない! プロが伝授する雪道の歩き方

雪が降ってきて見る見るうちに積もってきた、でも外出しなければ……ということがありますね。特に都心部では、毎年、「雪による転倒でケガ人続出!」がニュースになっています。そこで雪道で転倒しない歩き方を、“歩きのプロ”健康ウオーキング指導士・平山貞一さんに聞きました。

長靴は意外とよくない

ふだん履いている靴では、やはりスリップするのは避けられません。

「できれば靴底の溝が深いトレッキングシューズがおススメです。札幌などではビジネスシューズでも溝の深い冬用靴に履き替えます。長靴派はほとんどいません。なぜなら札幌は本州と違って気温・湿度が低いため雪がぐちゃぐちゃにならないのです。

また、都心部で長靴を履くのも意外とよくないと言います。「車や人通りが多いため、雪が踏みしめられた状態になります。こうした場所を歩いて滑りそうになった時、靴の中で足が動いてしまい不安定になるのです。長靴の場合はピッタリサイズで履きましょう。また、横断歩道を渡るときも白く塗装された部分は滑りやすいので注意したいところです」(平山貞一さん)

滑らないようにするには、靴をひもでしっかり締めあげて足と一体化することがポイントなのですね。

両手をあけて、やや前傾姿勢を保つ

足下に注意しがちですが、実は手も重要なポイントです。

「手はバランス維持に欠かせません。歩くときは両手をフリーにしたいものです。最近流行しているリュックサックはいいですね。荷物は背負うのが一番です。降雪時に傘を差したくなりますが、できればレインウエアにした方が手をフリーにできます。姿勢はやや前傾がベスト。最も多い、尻もち転倒を防ぐためです」(平山貞一さん)

歩幅は小さく、ベタ足で着地

平山さんが「服装」「姿勢」のほかに、雪道のベストな「歩き方」を教えてくれます。前傾姿勢を保ちつつ、下記の注意点を守って慎重に歩くとよいそうです。

また、すり足も雪に隠れた石などでバランスを崩すことがあるので注意が必要です。

こうした雪道の歩き方を覚えておくと、不意の雪でも対処できますね。