解説
■稀にみる進路に
ハリケーンは通常、偏西風に乗って東の方向に進むケースが多いですが、今回のサンディは高気圧に阻まれて西の方向(内陸)に進んだ非常に珍しいコースを通っています。
■とんでもない暴風
NY市の最大風速は最大23m、瞬間最大で35mに達し「とんでもない」暴風となりました。
ニューヨーク市は強風のピークは越えましたが、まだまだ強い風に注意が必要です。
■勢力の弱まりが鈍い
Sandyは温帯低気圧になって上陸しました。この場合ハリケーンのまま上陸しているよりも、衰弱のスピードが鈍くなってしまいました。
■一部ではブリザードも
アパラチア山脈の周辺では寒気の影響も重なり、雨ではなく雪となり、暴風雪(ブリザード)にもなりました。
■大潮による冠水も
上陸が大潮の時期に重なって、冠水被害が拡大しました。
ハリケーンの北側では海からの風も吹いて冠水をもたらした。
Sandyの進路が変わって風向きが変わるまで冠水に警戒が必要です。
■引き続き注意を
NY市は、フロリダ州やジョージア州などに比べてハリケーンに馴染みが乏しく、
被害が拡大した可能性も考えられます。ピークは去りましたが少なくとも30日(火)いっぱい注意が必要です。
現地に渡航の際は、最新情報をこまめにご確認ください。