減災調査2012

非常食の備えの変化

~震災経験が備える意識へ~

いざという時のための、非常食。わかってはいても、意識的に「備蓄」している人は果たして、どれくらいいたのでしょうか。そして、震災を経て備える意識はどのように変化したのでしょうか。

非常食の備えの意識について

8割の人が非常食を備えている

非常食はありますか?

2010年の調査では6割の人が何らかの非常食を備えていると回答していましたが、今回の調査ではその割合が8割まで増加しました。
特に「水と食料」という十分な備えをしている人の割合が急増しています。これは非常持ち出し袋や非常食セットなど、震災を意識した備えを行っている人が多くなったということが考えられます。

震災を経験して備えを強化

非常食はありますか?

同じ回答を東日本大震災の経験別に分けて分析してみると、やはり被災度合いの大きい人ほど非常食を備えている割合が高まっているのがハッキリでました。

非常食の備えの量について

平均3.2日分の非常食

非常食は何日分用意していますか?

“非常食をどれくらい備えているのか”という設問では約3日分と答えた人が最も多い結果となりました。全体で平均してみると約3.2日分の非常食を国民の8割が備えていることになります。

備えの量も震災経験に比例

非常食は何日分用意していますか?

また、震災の経験別に見てみても被災して、被害が長期に出ている人の方が、備蓄状況の割合が多いことがわかります。
避難所での経験を踏まえ、支給される非常食だけでなく、自らの備えもしっかりとしないといけない意識が高まっているとも考えられます。

『ガソリン』の備え意識も多数

今回の調査の最後に“災害に対して備えていること”を自由にコメントしていただきました。その中で非常食以外の備えの意識として多くの人が『自家用車のガソリンを残しておく』とコメントしています。
物流網の滞りで、ガソリンの供給が困難になった震災の経験を踏まえ、最低限、移動できるくらいのガソリン備えておくという意識が高まっていることがわかりました。