東海甲信南部

飛散量は2016年の1.4~5.5倍
ダラダラと飛散続きつらいシーズンに

東海・甲信南部の2017年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、平年の0.6~0.9倍、2016年の1.4~5.5倍となり、症状がつらいと感じた方も増えて過去2年間に比べるとつらいシーズンだったようです。
このように飛散量が増えたのは、2016年夏(特に8月)に東海の西のエリアほど晴れて暑い日が多かったことと、“表年”が重なったことで、スギ・ヒノキの雄花が多く作られたことが要因と考えられます。

花粉シーズンは、静岡県内など早い所では2月上旬から始まりましたが、広範囲では寒さが緩んだ2月中旬から始まりました。
スギ花粉は3月中旬をピークに4月上旬まで本格的な飛散が続き、この時期の気温が2016年より低めだったことによりスギ花粉飛散の期間が長引きました。
(ピーク時期は静岡県や三重県など比較的気温が高いエリアでは3月上~中旬、岐阜県飛騨地方など気温が低いエリアでは3月中旬~4月上旬と差があります。)

また、4月になるとヒノキ花粉も増え始め、4月上~中旬にピークを迎えました(飛騨地方のピークは4月中~下旬)。この時期は雨が降る日が多かったため、花粉の飛散が少ない日もあった一方で、天気が回復してくると一気に飛散量が増えて、1日あたりの飛散量が非常に多い日もありました。

※表年:花粉飛散量が少ない年の翌年で、飛散量が多くなりやすい年
※裏年:花粉飛散量が多い年の翌年で、飛散量が少なくなりやすい年