九州北部

飛散量は2016年の2.5~9.7倍
スギ・ヒノキ花粉ともに大量飛散

九州北部(山口県含む)のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、平年の1.0~1.6倍、2016年と比べると少ない所でも2.5~3.1倍(福岡県・佐賀県・山口県)、多い所では5.1~9.7倍(長崎県・大分県・熊本県)となり、2014年以来、3年ぶりに平年並か平年以上の飛散量となりました。

さらに、症状がつらいと感じた方も増え、飛散量が少なかった過去2年間に比べるとつらいシーズンだったようです。このように飛散量が増えたのは、2016年夏に晴れて暑い日が多かった(特に8月は猛暑)ことで、スギ・ヒノキの雄花が多く作られたことが要因と考えられます。

花粉シーズンは、早い所では一時的に寒さが緩んだ1月終わりから始まりましたが、その後寒気の影響を受けたため各地で本格的な花粉シーズンに入ったのは2月中旬でした。
スギ花粉は2月終わり~3月中旬にピークを迎え、2016年より飛散量全体が多かったこと、この時期の気温が2016年より低めだったことにより本格的なスギ花粉飛散の期間が長引きました。3月終わりになるとヒノキ花粉が増え始め、4月上旬にピークを迎えました。
この時期は雨が降る日が多かったため、花粉の飛散が少ない日もあった一方で、天気が回復してくると一気に飛散量が増えて、1日あたりの飛散量が非常に多い日もありました。