関東

飛散量は2016年の1.1~2.5倍
ダラダラと飛散続き症状長引く

関東の2017年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、平年の0.6~0.8倍、2016年の1.1~2.5倍となり、症状は2016年と同程度かややつらく感じられたようです。
“表年”の傾向はあるものの、2016年の夏(7月後半~8月)に台風や湿った空気の影響を受けて曇りや雨の日が多かったことから、スギ・ヒノキの雄花の生長に適した天候ではありませんでした。このため、2016年よりも飛散量は多かったものの、平年よりは少ない飛散量となったと考えられます。

花粉シーズンは、寒さが緩んだ1月終わり頃から始まりましたが、その後は寒気の影響を受けたため、広範囲で本格的にスギ花粉が飛び始めたのは2月中旬からでした。
スギ花粉は、3月上旬をピークに4月上旬まで本格的な飛散が続き、この時期の気温が2016年より低めだったことにより本格的な飛散が長引きました。また、4月になるとヒノキ花粉も増え始め、4月中旬にピークを迎えました。

東海以西に比べるとヒノキ花粉の飛散量が少ない傾向にある関東ですが、ピーク時は一時的に1日あたりの飛散量がスギ花粉に匹敵するくらい多くなった日も見られました。(この時期は雨が降る日が多かったため、花粉の飛散が少ない日もあった一方で、天気が回復してくると一気に飛散量が増えたようです。)

※表年:花粉飛散量が少ない年の翌年で、飛散量が多くなりやすい年
※裏年:花粉飛散量が多い年の翌年で、飛散量が少なくなりやすい年