総力特集

2016年 自然災害10大ニュース

台風16号の大雨で氾濫(宮崎県延岡市)写真:朝日新聞社/時事通信フォト
台風16号の大雨で氾濫(宮崎県延岡市)
写真:朝日新聞社/時事通信フォト
地震、台風、噴火、暴風雪など、振り返ってみると今年も数々の災害がありました。被害状況などの深刻度をもとに「自然災害10大ニュース」を選びましたが、改めて日本は自然災害の多い国だと気づかされます。しかし、災害は防げなくても、被害を軽減することはできます。

1. 終わらない熊本地震

深刻な被害を受けた熊本城

深刻な被害を受けた熊本城

熊本地方を震源とするM6.5の地震が発生したのは4月14日21時26分、熊本県益城町(ましきまち)で最大震度7を記録。その28時間後の4月16日1時25分には同じく熊本地方を震源とするM7.3の地震が発生した。
活断層型地震でM6.5の地震の後、さらに大きな地震が発生するのは、地震の観測が開始された1885年以降で初めてのこと。また震度7が2回観測されるのも、1996年に現在の震度計で観測するようになって初めてだった。
熊本県益城町を震度7の地震が2回襲った

熊本県益城町を震度7の地震が2回襲った

さらに余震の規模と長期化も異例だった。8月まで震度5弱クラスの余震が散発し、11月時点でも震度3クラスの余震が続いている。
建物被害は住宅の全壊が約8000棟、半壊が約3万棟、一部損壊が約14万棟におよんだほか、熊本城は石垣が崩れ、天守閣なども損壊した。人的被害は直接死が50人、関連死99人の計149人(12月2日現在)にのぼった。地震の長期化=避難生活の長期化が関連死を増加させたとみられる。
内閣府は5月に九州全域の被害総額が約2.4〜4.6兆円と試算したが、熊本県は9月になって県内だけで被害額が3兆7850億円にのぼることを明らかにした。