日が短くなる秋。この時期になると、気温も下がり、多くの人が物悲しい気分になる。それが高じると日常生活に支障をきたす「季節性うつ病」になってしまう。誰にでも多かれ少なかれ思い当たることがあるのではないだろうか。
こんな症状に思い当たりませんか?
秋〜冬に増える多い気分障害
健康保険組合連合会(健保連)が発表している「メンタルヘルス系疾患の動向に関するレポート」(平成26年度)によると、躁うつ病を含む気分障害(主にうつ病)で精神科や心療内科を受診した人の数は、平成26年10月〜27年3月は毎月およそ25万人を超え、これは加入者の1.8%前後にのぼる。秋から冬にかけて増えるのだ。
物悲しい秋の歌
秋は物悲しい気分になることが多い。ポピュラーソングでは山口百恵の「秋桜(コスモス)」、アリスの「秋止符(しゅうしふ)」、スピッツの「楓(かえで)」、シャンソンでは「枯葉」など、秋を舞台にした歌はいずれも物悲しく切ない。
物悲しさが高じて大きく気分が落ち込んだりすると実生活に影響が出てくる。あなたは次のような症状に心当たりがないだろうか?
秋が深まると症状が重くなる
10月、11月になると【気分が落ち込んで物悲しくなる】、【気力が低下して仕事や勉学に打ち込めない】、【朝起きるのがつらく昼間も眠い】、【これまで打ち込んでいた仕事や趣味などに興味がなくなる】、【食べ過ぎて体重が増える(特に炭水化物や甘い物がほしくなる)】といった症状が現れる人が多い。
さらに進行すると、会社や学校に行くのがおっくうになったり、外出できなくなったり、生きることがつらくなり自殺を考えることもある。
日常生活に障害があるか?
前項のような症状に心当たりがあれば、「季節性うつ病」かもしれない。それで日常生活に支障があれば「季節性うつ病」の疑いが強い。あなたは大丈夫だろうか。
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